第35話
この状況どうしてくれんのや。
と言いたくなったのだが……。
「先輩、その子高校生ですよね。
保護者からの許可はちゃんととっているんですか。
そうでなくとも未成年(18歳)に手を出すのは犯罪ですよ。」
「私は既に親の許可を取っている。
後は成人したら印鑑を押してもらうだけ。」
「く、しかしアドベンチャラーとの結婚の才は両者ともに身元保証人を立ててもらう必要があります。
それは済んでいますか?」
アドベンチャラーは殉職する可能性も多く含まれる職業のため保険金目当てかどうかを調べるために身元保証人を立てる必要があった。
身元保証人ももし詐欺だとわかった場合にはそれ相応の刑に処せられる。
良くて懲役40年、最悪死刑とまで呼ばれているので身元保証人になる人もそれ相応の覚悟が必要だ。
「もちろん、私の方も住んでいるよ。
私の身元保証人にはギルドマスターだし葵君の親にも身元保証人になってくれるように交渉しておいたからね。
こっちも後は印鑑貰うだけだよ。」
え?
あの、俺の個人情報をいつから盗み取ったのでしょうか?
親に連絡なんてあの一戦交えた後の部屋から盗み取ったとしか考えられないんですけど。
それに親も承諾すなよ。
詐欺かもしれないから慎重に言葉選んでくださいよ。
「い、いつの間にそんな爛れた関係になっているんですか。
先輩は就職する前までは童貞でむっつりだったのにいつの間にこんな美女美少女を侍られせて不純な人間になってしまったんですか。
今まで誠実で料理上手な尊敬に値する先輩はどこに行ったんですか。」
酷い言われようなんだけど。
大学時代の俺ってそんなふうに思われてたの?
勉強にカマかけていた記憶しかない筈なのに俺ってむっつり出してたんですか?
「バーテンダーのバイトしてた時は先輩にシェイクされるとカップルが結ばれると言われるほどの自分の恋愛に関しては
「ちょっと待った!」
「なんですかアドベンチャラーさん。」
「私たちの恋路にとやかく言うあなたには馬に蹴られて欲しいところではあるけどまずその前に名前を聞いていないわ。」
後輩はまだみんなの前で名乗っていなかった。
「失礼いたしました。
特に専業は無く幅広く弁護を担っておりますのでビジネスの面ではこちらに依頼してくださりますとありがたい限りです。」
名刺と共に取り出して挨拶をする。
「これはどうもご丁寧にありがとうございます。
私、力丸(りきまる) 涼奈(すずな)と申します。
死神乙女(ヴァルキリー)・挑戦士(ウルズ)所属しておりますのでそちら専門の弁護士は抱えておりますからあまり会うことは無いかもしれませんがね。」
バチバチに火花を散らしまくっているとみずきちゃんがとても驚愕の顔をしていることに気が付いた。
「そ、それは……。」
彼女の瞳には名刺入れに釘付けになっていた。
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スライム道
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