第21話:狩り
「ベラは左側から孤児たちを率いて魔物を追い立てなさい」
「はい、まかせてください」
ベラがセバスチャンに言い聞かせられてから十日間が過ぎた。
俺から見たら信じられない早さで、ベラは大人になって行った。
大人になったと言っても身体が成長したわけではない。
言葉遣いや態度が見違えて変わったという事だ。
奴隷としての言葉しか知らなかったのに、丁寧に話せるようになった。
少なくとも俺の護衛騎士が眉をひそめるような言葉は口にしなくなった。
「ガウ、ガウ、ガウ、ガウ、ガウ」
「ウォン、ウォン、ウォン、ウォン、ウォン」
俺の指示した通り、魔狼と狼を連れた孤児たちが魔物を追い立ててくる。
事前に魔物の強さは探知魔術で確かめているから、危険はない。
順調に魔物たちは俺の方に逃げて来ている。
灰色狼などの普通の狼だけなら、魔物たちは逆撃していただろう。
だが追い立てるモノの中には、結構な数の魔狼もいるのだ。
特にベラの率いる炎魔狼はかなり強力な魔狼だと言える。
単に噛み砕く力が強いだけの魔狼、灰魔狼でも大抵の魔物を狩ることができる。
魔術を使えない魔狼の中にも青魔狼、赤魔狼、黄魔狼、白魔狼、黒魔狼の順で大きく強くなっていくのだが、その分個体数も群れの数も少なくなってくる。
理由は強くなるのに多くの魔力が必要だからだろう。
誰も検証していないが、普通の狼が魔力の影響で徐々に強力になり、魔狼に変化して魔境に入り、魔境の中で魔物を食べ続ける事で灰魔狼から青魔狼に進化する。
あくまでも俺の推測でしかなく、普通に種族ごとに生まれ育つのかもしれない。
だがそれなら、強力で生き残る可能性が高い種族の数の方が少ない理由が分からないが、或いは強い種族ほど成長が遅いのかもしれない。
まあ、でも、今はそんな事はどうでもいい、急がなくてもこれから分かる。
孤児たちが狼や魔狼を育てていく過程で分かるはずだ。
「魔物の群れがやってくる、最悪の事態に備えろ」
「「「「「はっ」」」」」
「予定通り俺の一撃で全ての魔物が狩れたら、急いで遺骸を集めてくるんだ」
「「「「「はっ」」」」」
狩った魔物の中で売り物に成らない魔獣や魔蟲は孤児たちに与えよう。
彼らの手から直接パートナーの狼や魔狼に与えさせるのだ。
狼や魔狼は、仕事を成功させた直後に主人やパートナーから褒美がもらえる。
これを繰り返す事で孤児と狼たちの絆を強めるのだ。
そうするうちに、普通の狼が魔狼化するか確認できるだろう。
ベラを慕っている炎魔狼などの魔狼が他の魔狼に進化するかどうかも確認できる。
「さあ、やるぞ」
「大魔境にいる狼と魔狼」
フェンリル狼:他のどんな魔狼よりも強力な魔術を使う
玄氷魔狼:玄水魔狼よりも強力な水の魔術を使う
白鉑魔狼:白金魔狼よりも強力な金の魔術を使う
黄岩魔狼:黄土魔狼よりも強力な土の魔術を使う
紅炎魔狼:紅火魔狼よりも強力な火の魔術を使う
青樹魔狼:青木魔狼よりも強力な木の魔術を使う
玄水魔狼:水氷魔狼よりも強力な水の魔術を使う
白金魔狼:黄金魔狼よりも強力な金の魔術を使う
黄土魔狼:土岩魔狼よりも強力な土の魔術を使う
紅火魔狼:火炎魔狼よりも強力な火の魔術を使う
青木魔狼:木樹魔狼よりも強力な木の魔術を使う
水氷魔狼:氷魔狼よりも強力な水の魔術を使う
黄金魔狼:鉑魔狼よりも強力な金の魔術を使う
土岩魔狼:岩魔狼よりも強力な土の魔術を使う
火炎魔狼:炎魔狼よりも強力な火の魔術を使う
木樹魔狼:樹魔狼よりも強力な木の魔術を使う
氷魔狼:水魔狼よりも強力な木の魔術を使う
鉑魔狼:金魔狼よりも強力な木の魔術を使う
岩魔狼:土魔狼よりも強力な木の魔術を使う
炎魔狼:火魔狼よりも強力な木の魔術を使う
樹魔狼:木魔狼よりも強力な木の魔術を使う
水魔狼:水の魔術を使う凶暴で強い魔狼
金魔狼:金の魔術を使う凶暴で強い魔狼
土魔狼:土の魔術を使う凶暴で強い魔狼
火魔狼:火の魔術を使う凶暴で強い魔狼
木魔狼:木の魔術を使う凶暴で強い魔狼
黒魔狼:白魔狼よりも凶暴で強い魔狼
白魔狼:黄魔狼よりも強い凶暴な魔狼
黄魔狼:赤魔狼よりも凶暴で強い魔狼
赤魔狼:青魔狼よりも強い凶暴な魔狼
青魔狼:灰魔狼よりも凶暴で強い魔狼
灰魔狼:一番数が多い凶暴な魔狼
青色狼:黄色狼よりも強く大きい狼
黄色狼:赤色狼よりも強く大きい狼
赤色狼:灰色狼の次に強く大きい狼
灰色狼:一番数が多い普通種の狼
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