KGU/ZEROⅢ
五稜郭・中堀
武威須甫の鈴木勃涼ノ
「メス豚一人に新選組隊士かぁ、俺は正直この蝦夷地でヤルことヤリたいこと残ってんだぜ。維新で死ぬことはないんだよなぁ!?」
「戯言を、この刀は斬れぬ異能を斬る、私は異能を斬る任侠公家だ!」
「面白れぇ女だ。久々に斬り甲斐がある」
五右衛門の動きに目を凝らす。動きと二刀の息遣い。澪は鞘を納めた状態で長尺の刀の刀身を抜かない状態で足を踏ん張った。全身に集中して相手の剣の空気を感じたその一瞬に命を斬らない相手の異能だけを斬る澪は素早く五右衛門の背後に回り込んで固唾をのむ。五右衛門も二刀は村正の作品と、あらゆる剪定を斬る斬鉄剣。
(思い出すな。この雨の日を。雨の中初めて俺は人を斬った。雨が止んでいるのではなく俺自身が生まれてきた意味だ。商人の長男で生まれた俺は幼いころから算術と金子に扱かれていた。武士に憧れて15歳の元服後に一人俺は武者修行に出た。当時の俺を雇ってくれたのが
「無の太刀・
澪の刀身が五右衛門を村正をはじき返す。異能を斬るその刀は
「リーサル・バーストロームッ!」
二刀の神速の連続に交互に切り返す斬撃の技を土方は無意識の状態で目を閉じ村正の刀を地面に突き刺して鞘に戻す。村正最晩年の作品で逆刃刀。刃の位置が逆向きに人が斬れない刀を土方が手にしているのは土方の先祖代々から受け継がれている。五右衛門の視えぬ神速の斬撃を土方が五右衛門の胴体を斬った。
「我が異能にして武の頂天照鬼覇壱ノ型奥義ヤマトタケルノミコト」
それは神速の抜刀術。刀の差しに打刀のモデルを採用し、右足で縮地をして五右衛門の首筋に刃を撃ち込んだ。五右衛門が怯み体勢を崩したときに、手を地面につけて二刀で土方を押し込んだ。
「ヒ”カ”ル”」
「ツインバースト・ミートシュラインキャッスル!!!!!!!!!!」
間八入れずの流れで二刀を連続の斬り込み、衝撃波を吹き飛ばし斬鉄剣による能力で空間の切断・現在時間の軸と5年前の時間の軸でスパッと斬り込むのを、澪が長尺の鞘と真紅の刀身で一歩前に剣をはじき返した。
「・・・・・参ノ太刀・フェアリードラゴン・テイル」
一瞬の油断なくして澪が差しで五右衛門の異能を斬った。吹き飛ばされて完全に五右衛門の能力を斬った。
「ぎゃっ、グギギギギグギギギ・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ」
五右衛門を倒したと思いこんだ。違う。冗談じゃない。何かが閃くのだ。
(俺は実業家の跡取りなんかよりはサムライの魂の形って二刀の俺はまだ戦える。この蝦夷地ならでは俺の夢を掴むぞだから言っただろうが、アルバよ、お前と俺の絆だ。我が刀の真名開放アルバよ、白き刀身の白銀ノエルの御霊行くぞ)
立ち上がる五右衛門はその三位一体を解いた。純白の刀身が輝く。
「俺の異能は斬れない異能でよ、アルバ、魅せてやる」
武威須甫にいるメンバーと聞いていた。実力的には武闘派のナンバー2.
無数の刀が燃え上がる焔の中で打ち鍛えられる。村正の意識だ。
野田草履播磨守五右衛門が不知火建設の先代社長から授かった斬鉄剣。
社長亡き後2代目の不知火の子星街・トラウデン・親方烏賊墨任左衛門が俺を再雇用させてくれてそのおかげで俺の二刀の扱いにも慣れてきた。
”枷を外す”
「気をつけろ、青年」
「この覇気体中の毛が鳥バードしてきますね」
あっ、なんていうこの迷いだろうか。感じた事のない覇気に寒気がする。
五右衛門が振るうその剣筋に澪が鞘ではじき返した。
「
*剣舞とは武の極意に達した自分自身の精神の意識を落とさせてそのブーストした一種の古武術の類。澪みたいに刀に長けて数多の戦場を翔け巡りその刃に乗せる催眠誘導の呼吸を続かせる必要がある。己自身の意識世界のその最たる奥に”武神”を宿す。
「ぎゃああああああっ、グギギギギグギギギ」
「詰めが甘いぞ、五右衛門」
「異能斬り《エンディー・ロウ》」
スパッと五右衛門を上空で斬りあげて叩き落した。土砂降りの大雨の五稜郭最初の勝者は澪と土方だ。
「ハッハハッハハハハ・・・ハッハハッハハハハ・・・・・負けちまったぜ。俺には刃よりも算術の方が似合いだ。降りさせてもらうぜ、八雲はん。」
明治元年9月。その15年後に
中堀のセクターを解いて、五稜郭の橋が明ける。あと4つか。
エンペラーは本城に歩む。魔柄応神は内堀にて一ノ瀬と白雪が堀を囲んでいた。応神と冷泉は「誠」の旗印を掲げてかつて新選組の羽織の袖を通した。わずか3年という在籍だったがそれでも誠の忠義の旗に掲げた信念は折れない応神は全球凍結の異能に堀を凍らせた。冷泉の異能は戦いに特化していない故に人類史の叡智≠禁断の果実≠禁断ボーイズという風代わりだが、初代の伴冷泉という人物はこういう男だ。明治に入り名を伴冷泉から伴五十爾郎と名を変えてKGUを支えた。
「スノーフェイク」
「右だ、応神!方向に右に回ってッ、右に!」
「スノーフェアリー・エルジェヴェルア!」
氷の壁を包囲して氷を分厚く何度も無尽蔵に尽きることのない氷の兵を造り込み氷の盾で冷泉の防御に徹した。
冷泉は百識万有の雄だ。一ノ瀬・白雪含め300000人の将が堀を囲む。
(一気に落とした方がいいか?八咫烏俺は崇神天皇の代ン頃から大和を守護してきた俺はこの手でDを継ぐ。今に見ていろよ、腕が生きてる限り俺は氷の力を制御できる)
魔柄応神の祖にあたる応神天皇からその名代を確保してきた描いてきた描き続けた夢の具現化7億年前の地球という惑星は全球凍結により氷河期を迎えた。譲れない夢、譲れない信念、俺は応神天皇の転生者とハッキリ応えられてる部分では正解だ。八咫烏の秘匿は100000%の痕跡を消す。俺もそれは受け止めている。何回だってその血の先に・・・・俺は八咫烏に育てられた。賀茂大積命の手に鍛えられた俺は転生者として幾度の時代を超えた応神は氷の波を五稜郭で覆いつくした。
「今だ、今だ、氷で時間は稼いだぞ、冷泉、お前は武芸なら一人前だろ、北辰一刀流の免許皆伝者逝け!冷泉、タッタタタッタ斬れ」
「・・・・・・仕方ないちゃ、文句は言うまいよ」
伴冷泉の刀を神速で見抜いて相手の領域を消す。冷泉は異能力では相手にならないので真剣での斬り愛は他者に引きを取らない。
「ガン見でタッてるぜ!オラッ」
一ノ瀬はしぶしぶと陰陽術で内界を置き換えた。この状況の攻めながらの五稜郭の堀セクターを全て氷でヌルヌルとつぶしたのは応神の実力だ。
(五稜郭しっかしデッケェなぁ・・・・イッちゃ”うううううううううって感じだ。めちゃくちゃに激しすぎッてこの城の内部は迷宮だ。八雲べにはクババの異能力者だ。土方総督に聞いて解けば損なしだったな。五稜郭城の詳細はこの複雑に設計された西洋式の城。エンペラーさん、さすがにきついと思うなぁ)
土方歳三は函館を奪還するのに五稜郭を出て、新政府軍の陸軍参謀と交渉しに行く途中銃弾に撃たれて戦死。五稜郭の中は俺の眼でも頭痛が廻る。
――――――危険日が過ぎて五稜郭の戦いから27時間が過ぎた
エンペラーは五稜郭内部の城門の前に来ていた。多くの幕府軍の屍とKGUの5人も疲弊しきっていた。実はブリテン島でのロンドンでの異能者の始まりはブリテン島の白き龍が選ぶという五稜郭の攻略は厳しい。
エンペラーの黒いコートが雪風になびく。
「この日を迎えた。行くぞ」
「ほう、この城に来たという訳か。我ながら堅いなぁッ、エンペラー!クババがどういったエンペラー分かるだろ、か・て・な・い」
「るせぇ、貯め込んできた分の異能はサタンが消費する。俺はもう誰以上にこの国を護る。KGUの足止めに俺はお前を討つ」
「無理に決まってるだろ、エンペラー、お前は死ぬ。天神幽、神武の子孫が生きてるなんて私は計算外だが、クババの未来はお前ら5人は明治で死ぬ」
八雲べには安倍晴明の弟子にして八咫烏でも監視下に入る異能力集団京を中心に活躍後ココ五稜郭を拠点に活動していた。
「トリニティー・ブラスト!」
門を破り内部は西洋式の装飾に創られていた。階段も4段もこの迷宮の複雑かエンペラーは青い焔で城を歩く。
エンペラーの戦いの裏で・・・・
――――――――ブリテン島・ロンドン
「神と仔と清廉なる御名よ、我が奇跡に近いここに申す。もう時代が切り替わる転換期のレールにこの教会にいる気分は神に召される。わが剣と盾は守るであろう《Mon Seigneur, mon enfant, l'esprit de l'Esprit bénit la chute, et la seconde venue dans ce pays est couronnée du sang du bouc noir à la pointe de l'épine.》」
黒衣の法衣を着た男性が杯に口づけした。ここはテンプル教会。フランスで生まれて海を渡った葉加瀬ハヤトは付き添いに2人の従者がいる。
「つもるところ悪いが、あちらはタラチオは無事か?俺の器が無事で言う確証なければ無理な話だ。望月唯我というネット配信者以上イカレ狂い賭け狂いに満ち溢れた唯我の本名原義之という極道任侠に生きた幼い少女12歳13発中出しロリコンジジィ、俺は唯我本人そうだろうな」
葉加瀬ハヤトは唯我の別側面として働きかけている。神の子にして救世主。
唯我は陰陽道で自分自身を分離させて転生させた。120000000年も気が狂いそうに陰陽道と西洋式に改造して魂の監獄に収監される前自分自身の善行を分離、加賀美れなの受胎の下生まれたのがハヤトだ。
当の唯我は監獄に収容されて永劫に出られることはない。葉加瀬ハヤトの実母加賀美れなは砂漠での者。かつては某国の王女であったが、帝国に敗北し市中引きずり回されて皇帝に凌辱を受けて365日24時間膣内射精・アナル射精されて心も同時に亡くした加賀美れなは繁栄した偉大なる日が沈まぬ帝国50代に渡っての皇帝と臣下に凌辱を受けての生活を送り続けた後に葉加瀬ハヤトに出逢う。
「大丈夫か?剪定された未来に行き場がない、と」
「あぅ」
「心が死んでいる。女性にとっての聖なるかな子宮を問い戻してやろう、我が母」
「あぅ(ウルトを投げられた?アンチの意識にシールドセルが間に合わない。あぁ、だから私はこの時を待ち焦がれていたのか。うぐっ、陽キャ先輩はマリファナにYEA!YEA!YEA!系のクスリ先輩にもひまわりのボンクレ共よ、この大きさ38~42かぁ、私はもう人形だ。皇帝陛下のぶっ太くて逞しい長くて堅いデカチンにもうトドメヲクギ打ちされた)」
「一度きりナ、いいだろう・・・名を申せ」
「加賀美・・・加賀美・・・れな」
「ここはテンプル教会だ。教会の中は神にお許しを願う場だ」
静粛なる讃美歌と静寂な空気の中葉加瀬ハヤトは法衣の袖を加賀美れなに救いを授かり葉加瀬ハヤトはここから始まるのであった。
同時にKGUの最期だった
KGU創設後から100年後・・・葉加瀬ハヤトがこの日本に来る前までは。
「Bénis Michel, veille sur nous et vois la lumière. Basilique des Abysses, l'avortement de mon Dieu donne le nom de bénédiction」
「Le nom de la bénédiction illumine nos Chevaliers de gloire et de prospérité. La lumière surmonte les ténèbres et les sacrifices à la chèvre noire」
「Star, ce n'est pas une personne étrange mais une sagesse, mais c'est un fou, pas un sage, qui mord le fruit défendu.」
「Au nom de Dieu, du Fils et de la Bénédiction, donnez à cette dame un miracle, un serment. Nos chevaliers qui protègent le temple de Salomon et les pauvres dans le sanctuaire trouvent le "vase saint" et attendent la seconde venue de Dieu avec le concept que je suis le gardien du Saint Graal.」
葉加瀬ハヤトは黒衣の法衣を着て淡々と詠唱し鐘の音が鳴る教会にて加賀美れなの悪魔を払い罪の異能を取り出した。
「こんなもん、とひとまずこれでいい。加賀美、俺についてこい」
「あぅ」
「気にするな、俺はタラチオだが唯我に変わりない。唯我本人だ。過去俺は12歳に性欲が暴走し幼い子に13発も未成熟の膣内に出した。俺はクズでどうしようもないが、神に赦しを得た。ハッハハッハハハハ」
KGU崩壊まで100年。
その頃城内に踏み入り階段を上っていくエンペラー。
エンペラーは八雲べにの本丸に向かって移動しているが、階段が迷宮に複雑に行き場がない。ましてや暗い。五稜郭に入れば迷う。
――――――――テンプル教会・北側―――――――――
ウェストミンスター寺院北ブロック
テンプル騎士団埋葬地
葉加瀬ハヤトタラチオ≠望月唯我は小型端末タブレットで五稜郭の様子を見ていた。ブリテンを護る龍を見に来ただけだ。
「白き龍にご用が?ここはロンドンですよ。社長」
「気にするなよ。ブリテン島の未来はもう決められている。サラ・ヴォルフガングⅤ世がいかようにするつもりだろうが。《Qu'est-ce qu'un Shinigami ?C'est une surprise, est-ce parce qu'il ouvre sept portes qui sonne la cloche qui ne sonne pas ? "C'est le cœur de notre temple qui sonne les mots qui ne sonnent pas"》」
「私たちはどちらに向かうのですか?教えてください社長。」
「リオンの差し金だとは思わないが。俺の実姉だ。天寿院リオン望月ノアはリオンという法名にして戒名だ。本当は望月ノアってBBAだよ。いい歳したおばさんが若い真似しても歳には勝てない。俺はそれを知っている。チャイカが死んだのは・・・・なんて声も出ない。最後まで大和魂の武人であった」
「悲しい世界は嫌いなのでしょ?社長が追い求める理想なンテくだらない言葉を叫んでも社長が追い求めてる龍って?」
「オリバー・エヴァンス教授を訪ねる」
葉加瀬ハヤトがここロンドンに来たのはロンドン・カレッジで教鞭をしている専門は伝承神秘学・西洋思想学・碩学博士のオリバー・エヴァンスエバンス(1680~1890)である。出身地はフランスのモン・サン・ミッシェルで生まれて修道院で幼年期を過ごしフランスに反省を促すダンスを踊り国外追放後1700年にロンドンに行き、時計塔で伝承科の資格後にアルビオンを発掘。アルビオン内にて星の内海を体感する。
もちろん、夜見冬雪・加賀美れなも存じないという最高の秘匿だ。
「エヴァンス教授がどうしたって?」
「彼が龍に出逢ったのは1750年だ。くだらない言葉を叫んだとでも悲しまない世界に白き龍は黒き龍との対だ。災厄が来る教授はブリテン島で災厄が来ると言い残している。この宙からの侵略であり、龍の王冠を被った6つの獣だ、とか」
「その為に来たという訳?ここロンドンに」
「そうさ、オリバー・エヴァンス教授はEDENの果実を口にした。そもそも教授は災厄が来るという予言は存在したのだ。災厄の獣との対峙、神の正体も俺は加賀美ハヤトという器をしているが唯我本人であり、タラチオに間違いない。エヴァンス教授がカレッジに教鞭している頼りたくないか?災厄に向き合う前に」
「私を救ってくださったのは社長ですから、ね。みな、社長には感謝しているんですよ。異能者で迫害を受けてきた私たち人から外された枷を社長が繋いでくれた。かつて12歳の少女に13発も射精したという罪に変わりない。けど、罪を償って今は私たち以外世界の救世主を行うとしている」
テンプル騎士団団員とジャック・ド・モレーの墓に手を合わせて風が泣いている。
葉加瀬ハヤトは法衣を纏い、黒コートがその涼風に靡いている。加賀美れなは葉加瀬ハヤトの子供を身籠っている。夜見冬雪はEDENのリストアップされたのをタブレットで見ていた。構成は5人。いずれもロンドンに組織された英国版KGUだ。
「天使の階級で世界の守護者って訳ね。EDENの守護って5人オリバー・エヴァンス教授が集めたのは意外ね。ロンドンで組織された厄災に打ち勝つ異能者《Sie alle sind Engel und Wächter der Welt. Es ist überraschend, dass sich fünf Professoren Oliver Evans versammelt haben, um EDEN zu beschützen. Eine talentierte Person, die die in London organisierte Katastrophe überwindet》」
夜見冬雪は金髪に真紅を目をして白い法衣を着ながら長剣を腰に差している。ドイツ出身でドイツ語が堪能である。
「夜見、助かるぞ。ドイツのお前がいれば多少教授も聞いてくれるだろう。5人はここロンドンの守護に徹している。いずれ、KGUの終末に災厄が来る前にEDENの力が必要だ」
墓地をあとにしてロンドン・カレッジに向かう3人。ことロンドンにてブリテン島の龍が剪定する5人こそEDEN。
葉加瀬ハヤトは神の異能力救世主としてその剣をふるう。
加賀美れな罪の異能≠人類悪の異能それは7つの門を超えて災厄に打ち勝つ龍の王冠を被る偉大なる大淫婦。黄金の鎖に恥辱の枷を繋がれ悪の具現化にして人類史の癌。その膣内に宿る大聖杯≠イエス・キリストの血を滴り継いだ神の血を流す器罪が誕生するのは救世主と対になる。
夜見冬雪愛の異能力または騙るが故に嘘の異能力かつてはうんこちゃん≠加藤純一台頭の時代2005~2014年度のニコニコ生放送にて1989~2014に活躍したラブリー・ライアーが異能として発現した。加藤純一うんこちゃん≠葛葉純一≠そにらじ・高田健志キャスパリーグ・石川典行・野田草履・横山緑久保田学≠ポリフェノール秋山・Qちゃん牧師朝生よしお・もこう馬場豊がかつて黄金時代のニコニコ生放送配信者七英雄として埋もれていたアンチに敗北を喫し鎖に繋がれてYouTubeに逃げたラブリー・ライアーだが、葉加瀬ハヤトによる救済でこうしてハヤトの傍に立っていられる。
「ここがカレッジ」
カレッジはレンガ造りで騎士が立っている。ハヤトは礼をして階段を上っていき教授の部屋の前まで来た。
コン、コンコ、、コンコンコンコン
「失礼、葉加瀬です。葉加瀬ハヤトです。プロフェッサー・エヴァンス」
「来たのか、来るとは意外だ。君たちはこの島に歓迎されたのかい?EDENが守護するこの島に。」
「申し分がないね。5人はここにいるだろ、中には誰もいません故十分と手が焼くほどでしたが俺の異能をご存じでしょ?《《異能力には勝てぬ災厄、と》教授、ご理解を」
オリバー・エヴァンス教授は銀の弾丸をマグナムに装填。カチッと音がする。
「君たちは龍の道に相応しくない。朽ちることのない永遠に眠れ」
「命の灯火でしょうが、教授」
「・・・・・・・社長、ご決断を。」
エバンスは銃を下ろした。こげ茶色のコートに緑のスーツを着た英国紳士の年老いたエバンスは自筆にまとめた資料を机に収納した。
「龍の道に案内しなさい」
「あぅ」
夜見と加賀美に問い詰められて教授は咳払いして龍の地図をハヤトに渡す。
「ご理解助かる。教授、良き人生を」
「あぁ、全くもってだ。ロンドンを守護するよう陛下から直々の命であったが、それをいともたやすく破られるとはね。ブリテン島の内界の壁が壊れたことによりまもなく崩壊現象が発生する。磁場が傾き地球というプラットフォームにブラックホールを発生させる現象だ。誰にも許せないと思う憤りがあるが、このブリテン島の崩壊こそ厄災の戦いの序章だそれを知った上での行動なら黙る」
エバンスは異能者ではないが優れた学術の博士で今回もアルビオンの件をロンドン側にはレポートの作成に会議にも出席していた。
「星川サラ、か」
「星川とサラ・ヴォルフガングⅤ世は英国の王にして白き龍の遺志だ。彼女の心に宿った命の灯火が宿っているというか炉心だ。龍の炉心。聖剣となる覚悟と星川サラ自体がこのブリテン島の聖剣彼女が災厄に打ち勝つならば、おまえは?」
「答える義理がない。聖剣を手にする資格が救世主の手にキーがいる」
「葉加瀬、忠告がてら聞いて逝け。”お前が聖剣を手にする龍の意思に従い聖剣が機能するのは救世主か王か”だが、お前はいずれ死ぬ。唯我の魂が監獄で完全に擦り切れるのが時間の問題だ」
「ご忠告ありがとう。星川サラクリーム≠アーサー・ペンドラゴン≠シラハマ・アミは災厄に打ち勝つそのタイミング次第で俺が討つ」
「・・・・・・・・地獄の
教授室で話を済ませて部屋を出ていく3人にエバンスは気が緩まないのか英国王に電話をかけた。
≪陛下、お時間宜しいでしょうか?はい、はい、はい。オリバー・エヴァンスです≫
≪エバンスか。息災で何よりだ。”違和感”を感じたのか、エバンスよ、5人の首は英国が管理する。エバンス、お前もこの英国でよく働いてくれた。長らく英国でワラを国民を支えてくれた≫
≪アルビオンの件か、聖剣が創られるのは12000年振りだな。災厄が本格的に来る前にエバンスの意見もお伺った。静かな環境で余生を送ってくれたまえ≫
≪エバンス、最後に言わせてもらう。”違和感を抱いてるそのおかしい点で折りに触れてだがお礼のようなことは貴公が赴任してから無い”この英国の為に聖剣造りに協力要請があるなら従いなさい≫
≪エバンス、これが最後だ。人生謳歌してくれ≫
電話が終えると国王陛下から挨拶を済ませてエバンスは荷物をカバンにいれて部屋にカギをした。こげ茶色のコートに翡翠のスーツを着て白髪の長髪が伸び切って目立つ。その日を境にロンドン・カレッジにエバンスが戻ることはなかった。
―――――――――フリーメーソン・グランロッジ
グランドロッジには1717年設立から6代目のグランドマスターであるベルモンド・バンデラス(1717~1880)チューダー朝ベルモンド・バンデラス≠塩樽≠ジョージⅢ世並びに幹部たちが五稜郭での映像を見ていた。エンペラーと八雲べにの戦闘に目が釘付けで議会が進まない。
「東方での局面はどう迎えるかな?」
「八雲べにはクババの異能力を持つ法師陰陽師だ、VALRANDのスマーフやゴースティング・ブースティングなど迷惑行為での垢BANにCRCrazyRaccoonのおじじ数名のチーミングの輩だぞ、エンペラーは随分と苦戦を強いられてるね」
「厄災前にこれは大事な話だ。先ほど英国王からの命令が下りた。陛下のご威光と陛下から緊急の要件だ。聖剣造りに、と」
「120000年振りとなるブリテン島急務の事態。我ら、グランドマスターの力のみならず異能力者も召集か、うむ」
ベルモンド・バンデラスは普段は酒場のオーナーで働きフリーメーソンの顔は裏向きで表向きは一般ロンドン市民として暮らしている。
妻イングランド領カトリーナー伯爵の令嬢アンジュと結婚し、息子3人娘7人の家族構成で晩年にフリーメーソンのグランドマスターに選ばれて英国を支えるために命を賭けている。オリバー・エヴァンスもフリーメーソンの一員であった、と。
「パスト、コミミ、いるかー」
「ワン!」
ロッジ手前に飼っているゴールデンレトリバーのメス2匹だ。パストとコミミも室内に招いて明かりを灯してベルモンドは椅子に腰を掛けた。幹部はエンペラーと八雲べにに集中し過ぎでベルモンドの机に800頁を超す大量の資料の山積みに肩をならす。手元の資料には葉加瀬ハヤトにも関するデータも置かれてあった。
「1700年に産まれた葉加瀬ハヤト唯我は1977年に産まれて44歳だ。うむ、七英雄にも目を配るようだが、この緊急事態の局面と捉える」
「グランドマスター、エバンス教授がお見えになられました。取り急ぎの件で、と」
「聖剣の話だ」
ベルモンド・バンデラスも聖剣についての詳細は自分がマスターになってから一連のフリーメーソンの儀式で覚えた。ブリテン島の崩壊が起こり始めてる中で、地球全体に地場の傾きとブラックホールが生ける者たちが命の灯火が消えるのは実に12000年振り以来だ。聖剣とはサラ・ヴォルフガングⅤ世に選ばれた白き龍の遺志の子。星川サラが聖剣であるこのとこ。
ベルモンド・バンデラスはエバンスを取りくつろいだ。聖剣の鐘の巡礼が7つ終えるときに聖剣を打つ鍛冶が必要だ。ベルモンドはコートを着てロッジの門を閉めて地下450000mの広大に広がる地下の空間にエバンスを同行して聖剣の鍛冶職人に顔を出しに来た。ブリテン島に漂着してしばらく内密に庇護していたのだが、英国王の命令でこの男が聖剣を打ち鍛えてくれるという。
「・・・・・はッ、グランドマスターのお目通しってヤツかい?力也でイイ」
「チったぁ、命の螺旋ってやつに感謝よ。宙が落ちた日に朽ちる光にこの腕さえあれば聖剣は鍛えられそうだが、星川サラは聖剣の材料がそろってねぇべ」
「あなたが千子力也?村正であっているのか?ブリテン島に流れ着いてフリーメーソンが秘匿していたってのは英国王からの報告では耳に入っていた」
「今でも覚えているけどよ、オレは癌で死んだ、と眼を瞑ったら気づいたらブリテン島に流れ着いていた。力也でイイ。RIKIYAその銘を打ち命の灯火に聖剣をもう一度覚醒させるなら俺が一任だ」
千子力也村正(1554~2021)伊勢桑名藩の刀職人であり、越前藩福井県に産まれて姓を千子として字を村正との名乗っていたが元の名前が力也であったとされている。聖剣の鍛冶職人。かつてニコニコ生放送がサービス開始2005年にデビューし、配信ジャンルに「外配信」「料理配信」を築いたパイオニアであり多くの配信者の育成にも尽力した。星川サラ・聖剣・ブリテン島の記憶は遥かな血の遺伝子に刻まれており、力也が生涯で100000000本の剣を打ち鍛えて世に遺してきたが、聖剣だけは悠久の時を待ち焦がれていた。
12000年も続く焔の螺旋が受け継いできた記憶が力也にも宿って父母の代がブリテン島の七王国時代の鍛冶職人で母父の代が十字軍遠征に参加していたテンプル騎士団の一員。母父の先祖がソロモン神殿を築いた一人であってイスラエルから砂漠を超えて秦氏と代えて日本に流れて秦氏が福井県に神器の技を遺した。
異能は聖剣の異能力の持ち主で鍛冶を全般にどんな武器武具でも一目見れば打ち鍛えて造れる。鍛造技法・完成理念と千子に眠っている命の焔で剣を御覧じろ受け継いできた聖剣の作り手。最強の鍛冶職人であり、力也の死後に息子千子士郎がその業を受け継ぎ、娘にして伊勢千子派の
「激しい夢の続きってヤツかいな?息子と娘の顔が見られねぇのは父親としちゃナンも残せねぇべよ」
「ご子息とご息女は無事だ。聖剣の職人としてその時を待っている。星川サラの準備は出てきている。高田健志の巡礼を終えた頃合いだ。」
「キャスパリーグの峠を越えたか、うんうん、イイぜ!血が滾ってきた。聖剣を今でも造って魅せる。12000年振りにお姿拝借だ、しかしブリテン島に来た理由が俺が聖剣を造れるから、ってか安易だな」
力也の姿は白髪に伸び切った白髪に甲冑を身につけ、伊勢桑名藩の本田忠勝後に松平の羽織を肩に靡かせて剣の鼓動を感じて動き出す。
ベルモンドとエバンスは星川サラが待つ祭壇までこのロンドンの真下フリーメーソンのグランロッジ地下から楽園アヴァロンに行ける。
3人がアヴァロンに向かう道中葉加瀬ハヤト・夜見冬雪・加賀美れなもアヴァロンに向けて移動していた。
三者三様の厄災の迎撃がKGU誕生の狼煙となる。
―――――――――こうしてロンドンでは聖剣造りが急務で、日本の五稜郭ではエンペラーと八雲べにの死闘が外まで激しい音を響かせながら戦っていた。
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