第26話
「到着シマシタ」
疲れた俺はかんたんなアルゴリズム子書き換えを終えて、さっさと艦首に帰ってきて一番物理的に高い場所に置かれてる椅子に座った。
そんな中に着いたことが通知された。
さてでは最後のすり合わせに向かうか。
「ガイザー部隊に通信を入れてくれ、ついでにミサイルと大砲を長距離用に調整しといてくれ」
「了解」
「こちらスピード1、ガイザー部隊聞こえますか」
「こちらガイザー隊、スピード1どうしましたか」
「予定通りのポイントに到着しました」
「了解した、敵の最終行動予測と現在の我々の配置を送る」
「感謝する」
「あと三時間もすればドンパチするはめになる、若いからって打たれないとは思うなよ」
「ありがとう、何かの縁でまた会えることを心から望むよ」
SAUND ONLYと書かれ顔の見えないお互いは相手のことを案じるような言葉を交わし通信を切った。
「アルゴリズム調整終了、配置データノ譲渡モ確認シマシタ」
「作戦の最終調整を行え、ついでにそこのサブモニターの観測機の映像を出してくれ。
そのデータのマップの適用をライブで行ってくれよ」
「了解」
「こちら本部、スピード1応答願います」
「こちらスピード1」
「部隊数の最終報告を行う。
軽巡級と重巡級それぞれ四隻となりました。
そのため配置の再構成を行ったマップを贈ります」
「了解」
送られ、それが完全にダウンロードできたことを知らせる通知がきた。
「じゃあ、俺はモービルに乗り込んで指令を出すから。
まあ俺達の仕事はほぼ後方支援とゆうことになってるようだから、あんまりすぐに動く必要はなさそうだがな」
そう言い残し、俺はさっさとコクピットに帰っていった。
「なあオファ俺たちって何しようと思っていたんだっけ」
「御家族を殺シタ敵ヲ突キ止メルコトヲ目的トシテイル筈デス」
「そういえばそうだったな、はは。
もう嫌になるよ、そういえば俺たちが落とした敵がいただろ。
そこに乗ってた人の家族も同じことをおももうのかな」
「分カリマセン」
俺が感情をよくわかってなのにこいつがわかるわけ無いか。
俺は生まれつき人としての形をしているかかろうじてアルゴリズムの中に感情が入っているが、こいつは見ての東リきれいな球体そこから手足を生やすようになっている。
生まれつき持っているアルゴリズムは存在存在こそしているが、それは文字をグラフにする程度のものだったはずだ。
そんなやつに感情のアルゴリズムはあるわけ無いか。
いや、おれもうまれつきもってたのかな、今持ってるのかな。
「こんな使いみつのない考えに沈み込んでもなんの価値もないか」
俺は急に疲れが回ったのか、背もたれに体重を任せてしまった。
「二時間後におこしてくれ」
そう言い残せたはずだ。
俺は安らかに眠ってしまった。
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