第18話 まったり…
さすがにお腹がすいた。そういえば今日は何も食べていなかった。
あのリンが食欲がないなんて余程辛いんだろうなと思う。
近くのスーパーでカットサラダと冷凍うどんを買ってくる。
レンジでうどんを解凍し水で冷やしてカットサラダを乗せて、マヨネーズと麺つゆをかけ簡単なサラダうどんを作った。
リンはボーッとこっちを見ている。
テーブルに水とサラダうどんを出してリンに勧める。
「え……これタクちゃんが作ったの?」
「ああ、これなら食欲がなくても食べられるかと思ってな」
「ありがとう…………」
リンは嬉しそうに食べ始めた。
「美味しい…………タクちゃんありがとう」
「最近の冷凍うどんは美味しいからなあ」
二人でうどんを啜った。
「食べたらまたゆっくり寝てな」
「うん…………」
まったりとした一日が過ぎて行く。
キャンピングカーの狭さは、そのまったり感を更に強めている気がした。
非日常の中で変な関係のリンと、社会から遮断されているような不思議な気がした。
「一体これからどうなるんだろう……………」独り言ともため息とも違う吐息が漏れる。
翌日はまたHカップの束縛で目が覚めた。
「うーん……毎朝この目覚めは何とかならないのか?」
「スー………………」
「起きろリン……苦しい……」
「あ……ゴメンね」
「ふう……何で毎朝こうなるんだよ?」
「だって寂しいからつい抱きしめちゃうの」
「そのうち俺は窒息死してしまうかも」
「大丈夫よ、おっぱいで窒息死した人とか聞いたことないもん」
「俺が日本初のおっぱいで窒息した人になったら死ぬほど恥ずかしいな」
「でも死んじゃったら恥ずかしさは感じないんじゃないの?」
「でしょうね…………」とりあえず深呼吸した。
「お腹すいた……」
「おっ……少しは元気になったか?」
「うん、今日は少し良くなった感じ」
「無理すんなよ」
「ありがとう、タクちゃん優しいね」
「じゃあスーパーまで買い出しに行ってくるよ」
「今日は何作ってくれるの?」
「そうだな…………何がいい?」
「タクちゃんが食べたいものがいい」
「ふーん……それでいいのか?」
「うん」
スーパーからベーコンや卵、食パンや牛乳、カットサラダなどを買って来る。
ベーコンを切って軽くソテーすると卵をかき混ぜフライパンに落とし、塩コショーでフワフワに仕上げた。
食パンは牛乳と卵と砂糖を混ぜて漬け込みバターをひいて焼いてフレンチトーストを作る。カットサラダにドレッシングをかけ、特性モーニングが完成した。
「ほら、出来たぞ」
「うわーっ……美味しそう」
ケチャップを少しかけてベーコンエッグを美味しそうに食べている。
甘さ控えめのフレンチトーストもニコニコと食べた。
「なんか優しい朝って感じで美味しいよ」
「そうか…………よかったな」
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