第16話 大丈夫?
朝はやはり息苦しくて目が覚める。またHカップの束縛だ。
何とか逃れておきた。しかしリンはなかなか起きない。
昼近くになって気怠そうに起きた。
「おはよう…………」
「大丈夫か?」
「うん…………お腹が痛い…………」
チェックアウトの時間が来たので何とか近くの道の駅まで移動した。リンはソファーに保たれてグッタリしている。リンの横に座って背中をさすった。
「オレの母さんも時たまこんな風につらそうにしてる事があったなあ…………
そんな時は父さんと二人で食事を作ったり掃除をしたりしてゆっくり寝ていられるようにしてたなあ…………」
「そう……優しいんだねタクちゃん家は」
「いいから今日はゆっくりしてろよ」
「いいの?」
「いいに決まってるだろう」
リンが寄りかかって来たので、オレは肩を抱いて優しく撫でた。
「一人じゃないっていいね」少し恥ずかしそうに言った。
どれだけ一人で寂しい思いをしたんだろうと思うと、今は出来るだけ優しくしたいと思う。
それからも、時より辛そうな顔をしている。
「お前、辛そうだけど泣かないんだな?」
「辛い時に泣いたらダメなの……負けちゃうからダメなの……」
「じゃあお酒飲んだ時の大泣きは良いのか?」
「寂しくなったら、その寂しさを涙で洗い流すの……そしたらスッキリするもん」
「ふーん……よく分かんないけど……そうなんだ……」
ただじっとして居てもどうだろうと思ったので、リンのノートパソコンを開いて編集を少しやってみた。
リンは寄りかかったまま見ていて、時たま「そこはこうやるといいよ」と説明してくれた。
結局長い時間やっていたので何となく大まかなことは理解できた。
リンが眠っている間はキャンピングカーのマニュアルを読む。様々な事が分かった。
「ふーん、よくできているな…………」
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