第8話 マイケル、千重に対して距離が近い?

 引き続き、社交の会場。


 マイケル・ブラッドはと言うと、やたら千重に対して距離が近いようだ。千重としては、超お金持ちのマイケルと仲良くするのは得である。しかし、付き合っている晴人はさっきからちょっとだけイライラしているようだ。千重はそれに気付かない。


「千重はまさに美人ですね!」


「あらあら、マイケルったら☆」


 とまあ、こんな感じである。これは晴人にとってはつまらないだろう。千重はそれに気付かない。


 それと、千重はアプリのマイケルのことを忘れている。やれやれ。

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