第11話

「…学校?」


「ええ。霊好ちゃん、学校に通っていないでしょ?だから、編入という形で無月の学校に通ってみるのはどうかしら?」


「別に構わないけど…」


「じゃあ決まりね」



学校か。

遠くから見たことはあるけど、行ったことは一度もない。

そもそも行く必要がないし。

まぁでも無月がいるから、なるようになればいいか…。









「…退屈だ」


「霊好ちゃん、どうしたの?」


「退屈だ」


「それは聞こえてたけど…」



学校がこんなに退屈なものだったとは思いもしなかった。

仕方のない事なのだろうが、どれもこれも私には必要のない知識や既に知っている事ばかり。

木々の成長を見ていた方がよっぽど有意義である。



「無月は、よくほぼ毎日学校に通えるね」


「だって楽しいよ?」


「…そうか」



…私も、学校に通っているのだから、真面目には取り組まないとね。

どうしても人と私の感覚は違うから、私にとっていい事になるかもしれない。














通い始めてしばらくの放課後。

生徒たちは帰ったり帰らずに話していたり。

そういえば部活というものがあるということも聞いたね。

いろいろ誘われたけど、なんかよくわからなかった。



「あ、霊好ちゃん。私、生徒会の仕事があるから、ちょっと下駄箱で待ってて?」


「手伝おうか?」


「大丈夫。私だって一人でやれるよ」


「わかった」



言われるとおりに下駄箱まで歩いていく。

生徒会はそこまで忙しい訳ではないようで、割とすぐ終わるらしい。












「お、無月じゃん。ちょうどよかった」


柏木かしわぎさん?あの、何か用ですか?」


「ちょっと付き合てくれない?あんた、霊感とか強かったっしょ?」


「えっと…霊好ちゃんが玄関で…」


「大丈夫だって。少ししか時間取らないからさ。鈴那すずなもいるしさ。ほら、あの子。結構寂しがりで怖がりだからさ。他のやつら皆帰っちゃったし。人数は多い方がいいでしょ?」


「…わかった。…けど、なにするの?」


「ん?こっくりさん」


「…こっくりさん?」








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