第66話 村活
「今回も宜しくのう」
そう言って気安く話すオーパ爺。
「
丁寧に挨拶を返す村長。エンケリンちゃんにも優し気に話しかけている。
「うん!」
エンケリンちゃんも元気にお返事しているって事は、警戒すべき相手では無いのかな?
「それで此方は?」
私を見て言う村長。特に不信感を持たれている様な気はしないね。純粋な疑問かな?
「今回早く着いた要因の新しく雇ったリーベスじゃ」
「宜しくお願いします」
オーパ爺が私の紹介をしたので、軽く頭を下げながら挨拶する私。
「! そうでしたか。お二人だけでは何かと心配でありましたが、そうですか」
驚いた後に、とても嬉しそうにしている。本当に心配していた感じだね。
「少し早いですが、食事の準備をさせましょう。今日も食べて行って下さい」
そう言って卓に招こうとする村長。ふぅん、いつもここで食べてるんだね。
「いや、今回は遠慮させて貰おう。早く着いたので自分達で用意出来るからのう」
その話を断るオーパ爺。確かに、まだ外は暗くなって無いからね。
「そうですか……。妻もエンケリンに食べて貰うのを楽しみにしているのですが……」
本当に残念そうに言う村長。う~ん、他意は無さそうだけど。
「そこは申し訳ないのう。いつもの所を借りても良いのじゃろう?」
話しを進めるオーパ爺。ここで食べる気は無いみたいだね。
「はい。それは構いませんが、本当に食べて行かれませんか?」
何か
「それは又の機会にのう」
何となくその機会は来ない、なんて感じる定型句をオーパ爺が言った後、村長宅を後にした。
これから私達は馬車の所に戻って夕食の準備だ。
馬車を壁にして村から見えないように反対側で準備中。
そして、反対側は獣避けの冊の向こう側は森になっている。
今日の食材は、先程村長婦人から貰ったものだ。
食事を断って村長宅を辞すると言う時に、せめて食材だけでも、と村長婦人が奥から出てきて持ってきた物だ。本当に楽しみにしていた様で、かなり残念そうにしていたね。
それで、流石にこれを断るのは忍びない、と有り難く頂いた物だ。
貰ったのは、何かの肉と野菜だ。赤身のお肉なので、見た感じは牛肉に近い気がするけど……。
「エンケリンちゃん、これって何のお肉?」
「う~ん。たぶん鹿だと思う」
鹿!
当然ながらこれ等も洗浄済みだ。誰かがべたべた触ったお肉とか何かやだよね?
まぁ、エンケリンちゃんに、またお肉洗ってる、って感じで見られてましたけどね。
だから、
「別に美味しくなくなる訳じゃ無いから良いよね?」
って言っときました。
まぁ、エンケリンちゃんにはしょうがないなぁって感じの生温かい目で見られたんですけどね。
エンケリンちゃんが材料を処理している間に私は竈を作って火を起こす。
竈は魔法でぱぱっと完成。道中で見てきたし、
後は、
そして、お鍋に水を魔法で入れて火にかけておく。これで一先ず私のお仕事は終わりかな?
さて、今日の食事も定番となった肉串とスープだ。
焼いた鹿肉は少し硬めで歯応えがある。しかし噛めば噛むほど旨味が出てくる。美味しい。ちょっと臭みが有るのが私的にはマイナスポイントかな?
スープの方は更に癖? 臭み? が強く出てる。旨味は出てて味は良いのだけど、これは私はちょっと苦手かも。食べられない程ではないんだけどね。
そんなこんなで
そして、食事が終わった頃には、辺りも真っ暗になっていた。
明日は早くから物々交換が始まる様なので、もう寝ます。
ベッド魔法と結界を張って、おやすみなさい。
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