第47話
「おぉ…」
普段来ている制服みたいな恰好じゃないアリスさん別格すぎて視線を集めまくってるけど逆にすごすぎて誰も近寄ってこない!!ガチの美人ってすげぇ!!!
「はぁ~…変なところで感心なさらないでください…」
「ひぃ!す、すみません…あのところでどこに?」
「まずタチバナ様のスーツや私服等の買い足しをいたします」
「え?」
「なにか?」
「い、いえ…あの…今でもかなりの量が」
「はぁ~…量の問題ではございません…随時サイズなどを確認しておりますので」
「あ、はい…ありがとうございます」
たしかに一時は服がウエストとかいがい窮屈だったけど最近はガフガフぎみになってきてたんだよね…とうとう日ごろのクエストの効果で引き締まってきたのかもしれない。
「ぼーっとなさらず、こちらです」
「ふぁ!?あ、アリスさん!?」
「なにか?」
「い、いえ!急に腕を!」
「はぁ~…こうでもしなければタチバナ様はご自分の世界にいってしまわれてはぐれてしまいますので…」
「も、もうしわけございません…」
「いえ」
「あの…緊張して死にそうなんで大丈夫だからそろそろ…」
「なにかご不満でも?」
「滅相もございません!ありがとうございます!」
「…はぁ~ではまいりましょう」
「は、はい!」
アリスさんと腕組んじゃってるよ!俺今日死ぬな!確実に死ぬ!それかこれは夢だ!
「夢ではございません…それに死なれて困ります。そろそろこちらに戻ってきてください」
「あは…あはは…は、はい」
はぁ~…この方は先ほどからご自身に視線が集まっていることにもお気づきになられてません…それにしても…引き締まったというレベルではありませんね…相当な筋密度でありながら柔軟性も兼ね備えているのが腕だけでもわかります…ためしに私が体をあずけても私に負担がかからぬように難なく受け止めております…体幹もそうとうお強くなられているようです。
「!?と、とてもよくお似合いにございますよ」
「ありがとうございます」
アリスさんに連れられてきた店…めっちゃ高そう!前回スーツをかった大衆向けのスーツ屋さんと違う!
「こちらはオーダーメイド専門店です」
「へ?俺採寸なんて」
「モネとルイがしてくれましたので事前に」
「す、すごいですね…でもいつのまに…」
「メイドのたしなみにございます」
「そ、そうですか…お土産でも買っていかなきゃなりませんね」
「心得ております」
なんか店員の上品なお姉さんが顔を真っ赤にして何か耐えてるけど…もしかしたら場違いすぎて笑いをこらえているんだろうか…もう…アリスさんやモネちゃんたちのことでは俺は驚かない!…ねぇ…いつサイズをはかったのぉ~。
「あの買ったものってどこに?」
「すべて送ってもらっております」
「あ、そうなんですね!」
「次はテトのものを選びにまいりましょう」
「はい!あぁ、そろそろテトの首輪もあたらしいの選ばなきゃなりませんかね?」
「テトの首輪などは特別製でなければなりませんのでナタリーに頼んでおいております」
「そうなんですね」
そうだよね…あの可愛さを生かすものがそう簡単にあるわけないもんね!さすがだぜテト!そしてさすがすぎるぜアリスさん!テトの可愛さを理解して下さってるぜぇ!
「結構かいましたけどお金って大丈夫なんですかね?」
「まったく問題ございません」
「そうなんですね…最近カードを自分で見ていないのでいくらあるとか知らないので」
「私どもで完璧に管理しておりますのでご安心を」
「そこは心配どころかこういう機会がないと思い出してすらいなかったので罪悪感が…」
「タチバナ様ですから…今更お気になさらず」
「は、はい」
元から物やお金に執着なさるお方ではないのですが…さすがにここまでの財をお持ちなると多少はお変わりになられるのかと思っていました…はぁ~…やはり私がしっかり管理しなければなりませんね。
「結構遅い時間になってしまいましたね」
「はい、これから夕食をこちらで食べてからもどりましょう」
「え?」
「私は約束を反故することはいたしませんので」
「!!!!!!!!!」
「どうなさいましたか」
「いや…やっぱり今日俺し」
「死にません…さぁ参りますよ」
はぁ~…この方はたかだか私などとの食事になにをこんなに緊張なさるのか理解不能です、まぁここまでの間にある程度の効果があったので良しといたしましょう。たぶん今頃タチバナ様に群がろうとしていたメス豚どもが情報を共有していっているはずです。
「どんどん…街並みがおしゃれに…俺の場違い感がハンパないですね」
「普通に歩いていれば問題ございません」
「あ、は、はい…」
おのぼりさんのようにキョロキョロして歩くさまはまさしく小心者なのですが…元の素性とLVアップにともなう魅力で違う意味で目立ってしまっています。それにしてもこちらでは色々なアクセサリーなどもあるのですね、異世界とはまたデザインの趣向が違うようです。
「どうしました?」
「いえ、むこうとこちらの文化の違いを実感していただけです」
「そうですか…あ、ああ…せっかく一緒にきたんで少し見ていきませんか?」
「え?…かまいませんが…」
たまにこのように鋭いところをおみせになられるのがこの方のほんとうに厄介なところです。
「いらっしゃいま…」
「あの…なにか?」
店員さんが俺とアリスさんを見て目を見開いて驚いてるんだけど!?あれかな?アリスさんの美人っぷりに驚いたあと、なんで俺なんかと腕くんでんだ?みたいな!?ありえすぎて泣きそうだ!
「い、いえ!申し訳ございません!!!どうぞこちらへ!」
「ありがとうございます」
おぉ…色々な種類があるなぁ…宝石もみたことないのが沢山ある…縁のなさが露骨にわかってしまってダメージを多少うけるけど…どれもアリスさんなら似合いそうだなぁ。
「当店をお選びいただきまことにありがとうございます!」
「え?」
「当店ブライダルにも力をいれておりますので必ずご希望にそったものをご用意いたします!」
「あの…ちょっと何を?」
「はい?ご結婚指輪ではないのですか?ではご婚約のほうですか?」
「ええ!?」
「大丈夫ですよ?当店腕に定評のあるデザイナーと職人を擁しておりますのでオーダーメイドも対応させていただいておりますのでご安心ください!」
グイグイくる店員がどんどん勘違いしていく!
「今回はお祝いの記念としての品を見に来たのですが」
「まぁ!さようでございますか!早とちりをしてしまいもうしわけございません!では…少々お待ちくださいませ」
さすがアリスさん!動じることなく店員の暴走をとめたぜ!
「大変おまたせいたしました」
「こ、これは?」
「はい、こちらからリング、ネックレス、ピアス、ああイヤリングにもできます、それとブローチにブレスレットにございます!どれも当店オリジナルでしかもデザイナーと職人こだわりの1点ものばかりにございます!」
自信満々のドヤ顔きめた店員さんがずらりと商品をならべてきたんだけど…ちょっとアリスさんと見ようとおもってきたのに…これはなにか買わなきゃ引っ込みつかないんじゃ…まぁアリスさんが気に入ったもので予算があるなら全然買ってもってかむしろこれくらいプレゼントしても日ごろのお世話になってるぶんには足りない気もしてきた…。
「アリスさん…気に入ったのありますか?」
「え?」
「すみません、このついている宝石って他のものにもかえれるんですか?」
「もちろんにございます!」
「タチバナ様なにを?」
「気に入ったデザインのものがあれば選んでください、それとそれに合う宝石も選びましょう」
「………」
ただ見に来ただけなのに…店員の圧にまけてしまったのでしょうか…はぁ~…そのように期待するような目でみられては選ばないわけにはいかないようです…仕方ない方ですね……。
「タチバナ様ご予算は…」
「え?この後の食事代をぬいた全部でいいんじゃないですか?」
「はぁ~…わかりました…」
この方は…ご自身の資産がいくらあるとかしらないのでした…おっしゃられた予算ではここにだしてあるものすべて購入しても全然へらないことを理解していらっしゃらない……。
「では…こちらのネックレスを」
「かしこまりました」
「石はこちらとこちらを」
「え?」
「こちらの蒼いほうを男性用におねがいいたします」
「!か、かしこまりましちゃ!」
「え!?かんだ!?あっ!あの店員さん!?あ…」
「なにか」
「い、いえ…だれかほかにあげたい人がいるんですか?」
「はぁ~…あなたはおつけになられないのですか?」
「えぇ!?俺の分だったんですか!?」
「ほかにどなたがいるんですか…」
「す、すみません……ありがとうございます」
お礼をいってきますが支払いはご自身だと理解なさっていないようです……。
「お待たせいたしました!」
「え?こういうのって後日うけとりじゃ?」
「特別にございます!どうぞお付けになってみてくださいませ!」
こわっ!息があらいし目がちばしってるぅ!!!
「あ、あれ?」
「こちらに頭を」
「はい?!!!ア、アリスさん!」
「動くとつけれません…できました」
「ありがとうございます!」
「では、おねがいいたします」
「ふぁ!?」
背中を向けたアリスさんの首に留め金を!て、手が震えやがるぜ!……や、やった……。
「できました」
「ありがとうございます」
「ど、どうですか?」
「ぐっほぉ!」
「て!店員さん!?大丈夫ですか!?」
「大丈夫です…はぁはぁはぁ…我が人生に悔いなし!」
「え?」
鼻血と吐血した気が!?えぇ?なんでないてるのぉ…俺とアリスさんとのギャップのせいか!?
「な、なんか疲れましたね…やっと一息ついたきがします」
「……そうですか」
あのあと興奮する店員さんに見送られながらなんとか食事へとありつけた…おしゃれな店だなぁ…景色もいい……テーブルマナーなんて全然わからないけど……。
あぁ…アリスさん…やっぱ綺麗だなぁ…少しは楽しんでもらえたらいいなぁ。
「ただいまもどりました」
「おかえりなさいま……」
「ん?どうしたの?モネちゃんもルイちゃんも」
「い、いえ……そのお首につけられているものは?」
「ああ、アリスさんに選んでもらったんですよ」
「!!!!!!!!」
「やっぱ……似合わないかな?」
「い、いえ!とてもお似合いに」
「そう?ありがとう!」
家にかえってきて出迎えてくれた二人にも笑顔でほめてもらった!やっぱセンスいい人が選ぶと俺でも似合うように見えるんだなぁ!
最高の一日だったぜ!
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