第24話 フェルト、人間を想い始める

俺は人間を本当に消したりしていいのだろうか。

このノイルという奴のこの身体を本当に奪っていいのだろうか。

人々と通りすがるとき皆幸せそうな顔だった。

俺はシードの為にも、もちろん俺のためにも。

しかしそれが成したとして本当に周りの人々は幸せなのだろうか。


「おーい。」


「今やっと気がついたかノイル。」


「お前俺の身体貰うつもりだったんだな。」


「まぁな。」


「でもさっき言ってた事嫌いじゃないぞ。」


「・・・」


「周りの人の事とかしっかり考えてるじゃないか。」


「・・・」


「俺はフェルトの事は嫌いじゃないぞ。雪美の友達も救ってくれたしな。逆に俺はお前に感謝している。」

「だから俺の身体はあげてもいいよ。」


「もう負けだ。今回は俺の負けだ。」


そしてノイルは自分の身体に戻った。


「おい、いいのかよ??」


「しばらく時間を与える事にする。」


「あはは。ほんと不器用だな。」



そしてノイルは今日新しいゲームソフトを買いに行くのを思い出した。


「そうだ!!楽しみのゲームソフトが発売だったなー!!やったー!!」

「このポケットの中に...」

「って!!なんじゃこりゃあ!!!!」


そう、フェルトが買い物に使いすぎてノイルのポケットの中には小銭しかなかった。

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