第15話 タパート

「じゃあ先生。ありがとうございました。」


「礼は俺にはいらんぞ。お前も1週間は部活を休んで、今日は帰りな。でもその子はお前より重症だ。しばらくは今日から家で過ごしていた方が良さそうだな。」


「大丈夫だよ。先生にノイル君。」


「フラフラじゃないか。山下。」


「よしノイル。今日は先生が特別に送って行ってやる。まずは山下の家にだ。」


「いや僕は...」


「黙っていく。ほら。」


いや恥ずかしいな。もしかすると山下の家族と会って俺は嫌われるのか??

とにかくもう1人の自分が出てこないで欲しいな。



そして僕たちは先生の車で山下の家に行く事になった。



「さあ着いた。」


「よく先生知ってましたね!?山下の家。」


「まぁ行けば分かるよ。」



そして恐る恐るインターフォンを鳴らした。



ピンポーン。



「はーい」


ガチャ


「あ、あの僕は坂本...」


「おー隆二じゃねぇか!!久しぶりだなー!!」


「えっ!?先生この方は!?」


「まぁ俺の幼なじみみたいなもんだ。ミゼルっていう珍しい名前のやつだ。お前と似てな。」


なるほど先生も21歳だしな。


そして部屋に入れさせてもらった。


「君は??」


「ノイルです。」


「なるほどね。君にはタパートがいるんじゃないかな??」


「たぱーと??」


謎だ謎だ。なんの略だろうか。


「まぁ勘違いみたいだね。まぁそれなら話はいいよ。」


とりあえず山下をベッドに寝かせた。

ていうか初めて女の子の部屋に入ったかも。

こんなにドキドキしたり興奮したりすんだな。


そして先生がミゼルさんに訳を話した。



「なるほどな。よく頑張ったな。梨実。」


「私は大丈夫だから。お兄ちゃん。でもノイル君が大丈夫ならほんとよかった。」


自分が1番状態が悪いのに自分の事より俺の方を心配してくれるんだな。

人が良すぎるよ山下。


「よしとりあえず次はノイル。お前んとこ帰るぞ。」


「ミゼルさんこの度は妹さんの事すみませんでした。」


「大丈夫。ノイル君が謝る事ないよ。でもタパートを知った時は僕に教えてほしい。」


「あ、なんかよくわからないですけど、その時はそうします。」




そして謎が残ったまま今日はメールを山下に打ちながら家に送ってもらった。

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