第9話 目が覚めたらビックスクーターになっていた
カチツ!!
メインキーをまわされたと同時に目が覚めた
スターターボタンを押されて心臓が動き出す
キュルルルル ボッボボボボボボッボボボボッボ
本当にFIって便利だよね
チョークを引くと言うのもなくプラグがほとんどカブらない
えーと、今日はなんだろう?
音叉マークのローアンドロングなマで始まるスクーターですか
もう驚く事もなく自分が何になってるかを先に考えられるようになってきたぞ
後ろには大きな箱が積んである
ナンバーは緑だ
バイク便の車両だな
街中を北へ南へ行ったら東や西にもずーっと走りっぱなし
今までと違って
元が黒いからそんなに目立たないのが救い
ただ、今回は怖いぞ!!
車の間を縫うように走って行ったり
信号待ちではすり抜けをバンバン行う
痛っ!!今さ、
当たったよね?当たってないの?え?何なの今の痛み?
交通量と道の広さがあってないから
ストップアンドゴーが多い事多い事
なんか、足の
プロ野球だったらベンチに下がって良いレベルだと思う
プロ野球選手になったことはないけどね
加減速にムラが出るようにライダーに不調だよと訴えかけるも伝わらない
仕事に追われているのかお構いなく走らせられる
いやぁ、もう無理!!
痙攣起こしてきたよ!!
休もうよ!!もう限界よ!!
罰ゲームなの?なんなの?
ヒーヒーゼェーゼェーしてると長い上りになった
もう……もう…………げ………限界
ブチッ!!
意識を失うと共にドライブベルトが切れる音がした
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