第8話 目が覚めたら展示車両になっていた
キュッキュッ
シューッ!!
キュッキュッ
うぅ〜ん
あっ!!
ダメ!!そこはラメ!!
あまりの気持ち良さに目が覚めた
今回はメインスイッチがトリガーでは無い事への少しの驚きと慣れてしまった体と意識の変化
スタッフの兄ちゃんだと思う人が、スプレー式ワックスと専用のタオルを使って
そうそう、そのワックスとタオルだと線傷が入らないんだよね
ワックスの香りもまたいいんだよね〜
気持ち良さに負けじと周りを見渡す
なにか見慣れない風景
すごく広い空間で周りもバイクだらけ
ブースごとに分かれているのか色んなメーカーのオートバイや用品が見える範囲に沢山ある
なんかの展示会かな?
え?展示車両なの?
今日は何になったのかと
米国製のVツインエンジン積んでてドコドコ走る車両だった
車種まではよくわからないけども、各部のクロームメッキの部品や厚みのあるクリア塗装が、いかにもお値段張りますよー!!ってクドイくらいにアピールしている
なんかお金持ちになった気分に勝手にしてくれるな、この
綺麗にホコリも落とされ、ワックスをかけられた
綺麗になったと同時にアナウンスが流れ
人が沢山やってくる
カメラを持って写真を撮りまくる人
車両の前で語る人々
時代を写すかのように年齢層は高いな
時折見える若い女の子に少々の期待がでてくる(何が
時間は流れ、沢山の人達に見られ跨られ触られて指紋や汚れが付くたびに綺麗にされる
当然、突然の悲劇もやってくる
子供がこちらに向かってダッシュで来る
通り過ぎてねと思ったら目の前で急に止まってガン見される
ほんの数秒の睨めっこが結構長く感じた
急に笑顔になって、こっちに突撃をして来た!!
ぺたぺたぺた
べたべたべた
ぺたぺたぺたぺたぺた
ヘックチッ!!
いやぁぁぁぁ辞めてええええ
そんなに色んな所触らないで!!
いきなりクシャミしないで!!
メッキに映る子供の鼻水の垂れた顔
鼻水を手で拭いて、綺麗になった顔を見て
子供はそれに喜び
ペタペタペタペタペタペタ
ぺたぺたぺたぺた
べちゃぺたべちゃぺた
あの、鼻水が……
だけども耐えないとダメだ
だって展示車両なんだもん!!
子供は悪くない!!
注意しない親が悪いんだ!!
その後飽きたのか子供は沢山の指紋と鼻水を残して去って行った
スタッフの兄ちゃんは汚れに気が付いて再び綺麗にしてくれる
危うくお嫁に行けなく所だったよ
汚れを取り終えスタッフの兄ちゃんが居なくなったと同時に行きなり若いお姉ちゃんが跨ってきた
良い匂いとお尻の感覚を堪能していると景色がどんどんと傾いていく
ガッチャーン!!
あ、こけたのね
うん、倒れたよね
大きな衝撃と共に
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