幸せな日々を夢に見て
勢いよく降る雨の中、ゴロゴロと不機嫌そうな雷の音が鳴り響く。
窓に吹き付ける雨はすべての音をかき消した。
言葉は無くとも気持ちが通じ合い、熱い体を重ね、僕らは互いに愛を誓った。
愛しき日々。君が笑顔でいることが何よりも幸せだったあの頃。
ふと、思い出す幸せだったの日々の思い出に掻き乱される心を、少しでも抑えようとそれでも感情を表すように赤い絵の具で絵を描く。
鮮やかに描かれるそれらは次第に黒色に変わり、醜くなってゆく。
少しずつ、少しずつ描かれるキャンパスは広くなりいつしか僕を追い込んで、真っ暗な暗闇へと誘なう。
あたたかい絵の具に体を染めながら、君との日々を夢に見る。
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