#10 久しぶりの学校

「あーくん。起きて〜。おーい。」


そんなことを言いながら、頭というより、額をべしべし叩いてくる。


「起きたからぁ…。やめてぇ…。」

「さっきね。チャイムが鳴って、出ようと思ったら、全く知らない人でね。怖い顔して、こっちをみてたの。ね、行ってきてぇ。」

「そんなにテンパるな…。わかんないだろ。」


そう言って、眠い顔を擦りながら、玄関へ向かう。


扉を開けると…。


「君が…あおい君かな。どうも、このような者です。」


と、警察手帳を見せてきた。


「それで、警察の方がなぜこちらに…?」

「昨日、君が通報しただろう?その男が君と話がしたいと…。」

「は、はぁ。理由はなんかあるんですか?」

「理由は言えないらしい。だが、謝罪もしたいとのことで、君の方に出向いたわけだ。」

「…。」

「あぁ、決めるのはすぐにじゃなくていい。」

「…いいですよ。今日の学校終わってからなら。」

「いいのかい?」

「はい。僕も聞きたいことがあるので。」

「なるほど。じゃ、5時でいいかい?」

「わかりました。5時に警察署に。」

「あぁ、いや、駅前に来てくれるかい?」

「え?あぁ。わかりました。」

「じゃ。」


そう言って、扉を閉められた。


「なんだってんだ。」

「誰だったの〜?怖いおじさんだった。どうやら、一本道を間違えたらしくて。」

「なるほど〜。じゃあ、怖いわけだ。」


よし、なんとかバレずに済んだ。


「あ、ご飯出来てるからね。」

「うん。わかった。」



ご飯も食べ終わり、学校に向かう。


「忘れ物ない?」

「うん。確認した。」

「それじゃ、いってらっしゃい〜。」

「行ってきます〜。」


あとはいつも通りの、通学路である。いつもの電車に乗って、いつもの駅で降りて、学校に向かう。


ただ、違うことは、なぎさ先輩がいないことと…。


「あいつ、なんて時間に起こしてくれてんだ…。」


なんと起きた時間は5:30。いつもより、30分はやいし、昨日はいろいろ忙しかったので、あんまり寝れてない。


「やべぇ。寝そう。」


『目覚まし代わりにこれを使おうと思います。』

『急だなぁ。』

『まぁまぁ、いいじゃないですか。何時ですか?』

『…7時5分』

『了解しましたぁ。』


そうして、僕は意識を眠気に預けた。



『おーい。起きてくださーい。』

「ん...。ふわぁ...。おき...ましたぁ。」

『声に出さないでください。聞かれてますよ。』

『え?嘘?』

『本当です。』


少し恥ずかしくなりながらも、時間を確認する。そこには、7:08と書かれてあった。


『あっぶなぁ…ギリギリじゃない?』

『もう何度も起こしても反応しない方が悪いです。』

『もう、寝坊しないと誓う。』

『できなかったら、どうします?』

『どうもしないけど。まぁ、寝ない方法を模倣するしかないか…』


ということで、何やかんやあったが、学校に着いた。


「懐かしいなぁ。」

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