#10 久しぶりの学校
「あーくん。起きて〜。おーい。」
そんなことを言いながら、頭というより、額をべしべし叩いてくる。
「起きたからぁ…。やめてぇ…。」
「さっきね。チャイムが鳴って、出ようと思ったら、全く知らない人でね。怖い顔して、こっちをみてたの。ね、行ってきてぇ。」
「そんなにテンパるな…。わかんないだろ。」
そう言って、眠い顔を擦りながら、玄関へ向かう。
扉を開けると…。
「君が…
と、警察手帳を見せてきた。
「それで、警察の方がなぜこちらに…?」
「昨日、君が通報しただろう?その男が君と話がしたいと…。」
「は、はぁ。理由はなんかあるんですか?」
「理由は言えないらしい。だが、謝罪もしたいとのことで、君の方に出向いたわけだ。」
「…。」
「あぁ、決めるのはすぐにじゃなくていい。」
「…いいですよ。今日の学校終わってからなら。」
「いいのかい?」
「はい。僕も聞きたいことがあるので。」
「なるほど。じゃ、5時でいいかい?」
「わかりました。5時に警察署に。」
「あぁ、いや、駅前に来てくれるかい?」
「え?あぁ。わかりました。」
「じゃ。」
そう言って、扉を閉められた。
「なんだってんだ。」
「誰だったの〜?怖いおじさんだった。どうやら、一本道を間違えたらしくて。」
「なるほど〜。じゃあ、怖いわけだ。」
よし、なんとかバレずに済んだ。
「あ、ご飯出来てるからね。」
「うん。わかった。」
*
ご飯も食べ終わり、学校に向かう。
「忘れ物ない?」
「うん。確認した。」
「それじゃ、いってらっしゃい〜。」
「行ってきます〜。」
あとはいつも通りの、通学路である。いつもの電車に乗って、いつもの駅で降りて、学校に向かう。
ただ、違うことは、
「あいつ、なんて時間に起こしてくれてんだ…。」
なんと起きた時間は5:30。いつもより、30分はやいし、昨日はいろいろ忙しかったので、あんまり寝れてない。
「やべぇ。寝そう。」
『目覚まし代わりにこれを使おうと思います。』
『急だなぁ。』
『まぁまぁ、いいじゃないですか。何時ですか?』
『…7時5分』
『了解しましたぁ。』
そうして、僕は意識を眠気に預けた。
*
『おーい。起きてくださーい。』
「ん...。ふわぁ...。おき...ましたぁ。」
『声に出さないでください。聞かれてますよ。』
『え?嘘?』
『本当です。』
少し恥ずかしくなりながらも、時間を確認する。そこには、7:08と書かれてあった。
『あっぶなぁ…ギリギリじゃない?』
『もう何度も起こしても反応しない方が悪いです。』
『もう、寝坊しないと誓う。』
『できなかったら、どうします?』
『どうもしないけど。まぁ、寝ない方法を模倣するしかないか…』
ということで、何やかんやあったが、学校に着いた。
「懐かしいなぁ。」
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