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例えば君が、見えていたなら

例えば君が、見えていたなら

飯田太朗

おすすめレビュー

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★★★
★14
5人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • MACK
    1098件の
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    ★★★ Excellent!!!

    ミステリー、事件を紐解く心理学

     筆者が書く「名木橋シリーズ」の短編のうちの一作品。シリーズ作品のひとつ”正史の悪魔”の主人公であった「僕」の、その後の出来事が綴られていますが、そちら未読でも楽しめます(読んでいるとなお楽しめる)。

     授業風景から幕開けする物語に、探偵扱いされてしまう心理学者。
     彼の中に巣くう悪魔がチラチラと顔を出しながらも、その心理学から得られるヒントと知見から、鮮やかにその問題に向き合います。

     心理学をテーマにしているだけあって、「僕」を含め「依頼者の女の子」、そして「幽霊」さえも、その心理の流れと揺らぎが表現されており、読後に不思議な感覚を残します。

     ミステリーを解決まで読み切ったという達成感と同時に、人の心の繊細さと闇、人間心理が引き起こす不思議な結果、それによって更にもたらされる新たな心理。ドミノ倒しのように連鎖する心の動きは必見です。

    • 2021年5月15日 07:38