概要
旅する豆君の話です
豆君が風化するまでの話
辿り着けるかな?
辿り着けるかな?
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!小さな梅干しの種が世界を旅し、安らぎへと辿り着く、やさしくて切ない昔話
『豆君』は、たった一粒の梅干しの種が主人公とは思えないほど、静かで深い余韻を残す物語になっているね。語り口は昔話のように素朴で優しいのに、読み進めるほど胸の奥にじんわり沁みてくる。
豆君の旅は、冒険というより「世界に触れ、自分の居場所を探す小さな魂の旅」。熊との出会いと別れ、世界の大きさと自分の小ささ、そして最後に辿り着く静かな水底。
そのどれもが淡々としているのに、なぜか切なくて、あたたかくて、読む側の心をそっと撫でていく。
特にラストの
「こんなのもわるくないな」
という一言が、受け入れと安らぎを象徴していて美しい。
悲劇でもなく、幸福でもなく、ただ「そういう終わり方もある」。
その静け…続きを読む