第11話

一人取り残された俺は会計をして帰った

松島さんが置いていったお金を使うべきか迷ったが明らかに使ったお金より多いし、告白してくれた彼女にお金を払わせるのはなんか気が引けたので自分で全部払っておいた

お金は今度うまく返そうと思う


家に帰った俺はとりあえず手を洗うなどひととおりやることをやったら萩原にLINEをした


平井陸人ーーなんか今日告白された

平井陸人ーーこの前のLlNEのおかげで助かった、ありがとう


さすがにこの前みたいに返信がすぐ来るとは思えないので、これからのことを考えることにする


恋人らしいつきあい方を小説の中のものしか知らないので失敗しないようにネットで調べた


信頼を寄せる、名前で呼ぶ、記念日を大切にする、気持ちを言葉や行動で示す、、、など色々あったが具体的なものが名前で呼ぶくらいしかない


やっぱり頼れるのは友達、つまり萩原だ


しばらくして萩原からLlNEがきた


はるか♪ーーえ、ほんと?

はるか♪ーー平井くんの言ってるLlNEってこの前のやつのことだよね、つまり告白受け入れたってことだよね?


平井陸人ーーうん、そうだよ

平井陸人ーー本当に助かったよ、ありがとう


はるか♪ーーへ~、まさかこんなに早く実現するとは思わなかったよ

はるか♪ーーとりあえずどういたしまして&おめでとう


平井陸人ーーところで、恋人らしいつきあい方ってわかる?

平井陸人ーー付き合うなんてはじめてのことだからわかんなくて


はるか♪ーーごめん、私もわかんない

はるか♪ーー他の人に聞いて


平井陸人ーー出来たらそうしてる


はるか♪ーーごめん、平井くん私しか友達いなかったね


なんか煽ってきたけど特大ブーメランじゃん


平井陸人ーーそっちこそ他に友達いないくせに


はるか♪ーーぐぐっ、人のこと言えなかった


平井陸人ーーところで歯医者は大丈夫だった?


はるか♪ーー全然大丈夫だったよ

はるか♪ーーなんもなかった


平井陸人ーーなら良かった





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