第18話 サライの町

「ステータスにクラクラするわ。目が回る!? クルクル~。」

「どこまでステータスが進んだかが分からなくなるわ。」

「それでも紙なので、これで続けていくしかない! アハッ!」

 ステータス表示。これも考えものである。やはりゲームの分離化した方がいいのだろうか。

「早速ガチャを引くぞ!」

「おお!」

 お馴染みの冒頭ガチャの時間である。

「ゴースト!? やはり課金しないと強いキャラクターユニットは手に入らないのね!?」

「ゲッ!? またスライム!? 私はスライムに呪われているのね!?」

「魔法使い!? こいつ知らない。アハッ!」

 もうガチャを引くも飽きてきた。


「続いて箱庭ゲームするぞ!」

「おお!」

 お馴染みの箱庭ゲームの時間である。

「今回は人事か。何するんだろう?」

「お友達に要らないゴットカードを上げたり、派遣してゴットカードを探して来てもらうのね。昇進降格も人事で行えるのね。」

「新人採用も人事ならガチャも人事なのか、それともガチャは偉大なので独立できたのだろう。アハッ!」

 とにかく箱庭ゲームを進めてみる。

「野にいるゴットカードを探して来てもらおう! モンスターたち、がんばるポー!」

「おお!」

 お友達のポーちゃんのために赤スライム2匹とゴースト1匹はゴットカードを探しに行く。

「赤スラスラ!」

 赤スライムがゴットカードを見つけた。

「赤コウコウ!」

 赤コウモリが仲間に加わった。

「やったー! これなら無料ガチャがもう一回引けるのと同じだね。わ~い!」

 大喜びのポーちゃん。

「フン! ポーちゃんだけにいい思いをさせるものか! 誰か私のスライム6枚をあげるわよ!」

 呪いのスライムだらけ。誰も貰ってくれなかった。

「いいわよ! スライムたち! 必ずゴットカードを見つけてくるのよ!」

「おお!」

 スライム6匹はゴットカードを探しに行った。

「スラスラ!」

 スライムはゴットカードを見つけた。

「でかした! さすが私のスライムちゃん! ドンドン! ピュウピュウ! パフパフ!」

 大喜びの愛ちゃん。

「えっ!? これは!? スライム!?」

 愛ちゃんは7枚目のスライムのゴットカードを見つけた。

「もう私はスライムから逃れられないのね・・・・・・。こうなったらスライムばっかり集めてやる! 愛はスライムの王国を作るわ!」

 愛ちゃんはスライム運命を受け入れた。

「これ箱庭ゲームだけでも十分育成ゲームになるわね。私も派遣して捜索してもらおう。」

 ミキちゃんのコウモリと魔法使いが創作に出た。

「コウ・・・・・・。」

 しかしゴットカードを見つけられなかった。

「これが普通よね。まあいいもん。私には最強のマウス・ナイトがいるから。アハッ!」

 それでもミキちゃんは強かった。

「次はアイドル育成ゲームよ!」

「おお!」

 パワプロ方式のアイドル育成ゲーである。

「今回は基礎体力を上げるためにランニングだ!」

「おお!」

 ポーちゃんたちの基礎体力がアップした。体力が少し減って疲れた。

「もうすぐ私たちはアイドルね!」

「おお!」

 アイドル育成でランニングして体力がアップしたら、ポーちゃんたちのHPがアップする。これなら筋が通っている。

「次は戦いです!」

 ポーちゃんたちはイベント・ストーリーを進める。

「サライの町も何にもないから周辺でモンスターと戦ってみよう!」

「おお!」

 ポーちゃんたちはモンスターと遭遇するために町の周辺を彷徨う。

「マホマホ!」

「赤コウコウ!」

 魔法使いと赤コウモリが現れた。


魔法使い

レベル5

全ステータス10

お金50円


赤コウモリ

レベル6

全ステータス12

お金60


「はあ!? 武器屋でナイフも買ってないから私のスキルが習得できない!? 今度武器屋に行かなくっちゃ。」

 ポーちゃんは空を取ぶコウモリを相手に投石などのスキルを覚えるのだが、戦闘シーンが省略ばかりできているので大した戦果はない。

「いくよ! 愛ちゃん! ミキちゃん!」

「おお!」

 戦闘態勢に入るポーちゃんたち。

「いでよ! 歩兵さん!」

「おお!」

「いでよ! 愛騎士!」

「おお!」

「いでよ! マウス・ナイト!」

「チュウ!」

 ポーちゃんたちはゴットカードからセットしてあるキャラクターユニットを召喚する。

「ここは私に任せて! 必殺! ナイト・スラッシュー!」

 愛ちゃんの攻撃。愛ちゃんの攻撃力は13。魔法使いの防御力は10。体力も10。ということは魔法使いのダメージは3。必殺技でも2倍として6にしかならない。

「マホマホ!」

 魔法使いに6のダメージを与えても、魔法使いの体力は4残ることになる。

「私に任せて! 必殺! マウス・スラッシュー!」

 マウス・ナイトの攻撃。

「ギャアアアアアアー!」

 モンスターたちを倒した。

「正義は勝つ!」

 ポーちゃんたちは勝った。

「わ~い! 勝った! やったー!」

 大喜びのポーちゃんたち。 

「ありがとう! 愛ちゃん! ミキちゃん!」

 いつもカワイイポーちゃんであった。

「ミキちゃんのマウス・ナイトがいなかったら、私たちは全滅レベルに弱いわよ。」

「やはり、ここはオート戦闘で最低限の強さを身につけないといけないわ。」

「それでは全ステータスが20を超えるまで約100回オート戦闘にして敵と勝手に戦ってもらおう。アハッ!」

 こうしてオート戦闘は始まった。

「いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

「いくよ! 愛騎士!」

「おお!」

「いくよ! マウス・ナイト!」

「チュウ!」

 基本は放置。スキップでいいのだが、内容はミキちゃんのマウス・ナイトの独壇場であった。

「正義は勝つ!」

 ゴットカード・バトルに勝利した。

「やったー! 勝った! わ~い!」

 大喜びのポーちゃんたち。

「ありがとう! 愛ちゃん! ミキちゃん!」

「私たちはお友達!」

「一人はみんなのために! みんなは一人のために! アハッ!」

 オート戦闘を終えたポーちゃんたちのステータスは大幅に上昇している。

「強い! 歩兵さんが強くなっている!」

「これなら魔王ドラゴン・キングを倒すのも簡単ね!」

「お姫様も助けなくっちゃ! アハッ!」

 レベルアップを実感するポーちゃんたち。

「がんばるポー!」

「おお!」

 ポーちゃんたちの冒険はつづく。



パーティーのステータス

100戦100勝

10000円

三国同盟(ポーちゃん、愛ちゃん、ミキちゃん) 


アイドル育成

・基礎ランニング1


ポーちゃん

100戦100勝


職業、歩兵(全ステータス+1)

武器、銅の剣(攻撃力+1)

防具、銅の鎧(防御力+1)

   銅の兜(防御力+1)

   銅の盾(防御力+1)


HP20

MP20

攻撃力20

防御力20

素早さ20

魔法力20

運20


スキル・必殺技

・なし


耐性

火0

水0

雷0

風0

土0


所持しているゴットカード

・歩兵1枚

・赤スライム2枚

・ゴースト1枚

・赤コウモリ1枚


ポーちゃんの国

・内政1 田畑1

・外交1 同盟1

・軍事1 訓練1

・人事1 派遣1


愛ちゃん

100戦100勝


職業、騎士(全ステータス+5)

武器、銅の剣(攻撃力+1)

防具、銅の鎧(防御力+1)

   銅の兜(防御力+1)

   銅の盾(防御力+1)


HP25

MP25

攻撃力25

防御力25

素早さ25

魔法力25

運25


スキル・必殺技

・ナイト・スラッシュ


耐性

火0

水0

雷0

風0

土0


所持しているゴットカード

・スライム6枚。

・騎士


愛ちゃんの国

・内政1 商業1

・外交1 同盟1

・軍事1 訓練1

・人事1 派遣1


ミキちゃん

100戦100勝


職業、マウス・ナイト(全ステータス一律100固定)

武器、マウス・ソード(攻撃力一律100固定)

防具、マウス・アーマー(防御力一律100固定)

   マウス・ヘルメット(防御力一律100固定)

   マウス・シールド(防御力一律100固定)


HP100

MP100

攻撃力100

防御力100

素早さ100

魔法力100

運100


スキル・必殺技

マウス・スラッシュ

窮鼠猫を噛む


耐性

火0

水0

雷0

風0

土0


所持しているゴットカード

・マウス・ナイト1枚

・コウモリ1枚

・魔法使い1枚


ミキちゃんの国

・内政1 治水1

・外交1 同盟1

・軍事1 移動1

・人事! 派遣!

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