夕焼け

よる

第1話

私の好きな人には、好きな人がいる。

「好きな人なんて、いないよ。」

なんて笑うけれど、なんとなく、いるんじゃないかなって。


一緒に帰る道も、話す時間も、

私達の関係には名前なんてないけれど、終わりはすぐ近くで私たちを待っている。


私達の別れが来る前に、私は貴方に想いを伝えたいけれど、

毎回そのタイミングを逃しては、独り、歩道橋で夕日を背負う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夕焼け よる @September_star

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る