「STAR ROAD」

駅の喧騒けんそうを離れて ひとりで帰る道

笑顔がほどけると 不意に頼りなくて

本当の心はどこにあるの 

さがし物はいつ終わるの

立ち止まるときっと たどり着けないから

鈍いつま先で 沈む闇を弾いた


抱えきれないほどの夢も 

手のひらから滑り落ちた愛も

通り過ぎて行った憧れも

この空に委ねよう


夜のとばりに散りばめたまぼろし

瞬きを指でなぞっては

いつか見ていた遠い未来を

心の星座にして



月明かり響く靴音 一日ひとひが終わる道

昨日と同じはずの家路が長くて

今日、受けとめた出来事も

あの日、決めた生き方も

まとったコートは 時に重いけど

下弦の先でそっと すくってくれたら


心に雨が降りそうな夜

祈りを込めて空を仰ぐよ

雲の陰に潜んでいる

まだ見ぬ輝きに出逢えると


崩れかけた感情のひと粒

彼方かなたにいる君の肩にこぼしてみたいけど

せめて今は思い出のなかを

行ったり来たりしてみる



迷った日々

まわり道でも

見上げればキラリ 小さくしるべ


明日からも『私』を歩いていく

星の道がある限り







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【歌詞的だもん】 小箱エイト @sakusaku-go

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