お披露目パーティー
第37話
私神崎うるるは新たにレイン=カーネーションとして家名を与えられた
「これからお披露目に挨拶と忙しくなるわね」
「あぁ、幸いなことにあの騎士以外は君の事を知らない」
「だ、大丈夫でしょうか?」
「記憶喪失で森で迷っていたところを保護したと説明したし大丈夫だ」
それならば一応筋は通る…か?
「それよりもこのドレス動きずらいわ。7歳の女児が着るものではありませんよ」
前までは、動きやすいようにと締め付けの少ないものを選んでもらっていたが今回はそうはいかない
頭ではわかっているが
「辛抱しなさい。病み上がりの君はあまり動く必要もないからな」
ディアモンドのエスコートで会場の中へ入るとたくさんの人がいた
「本日は私の娘レインのお披露目にお集まりいただき感謝する。」
「まああれが…」
「亡きソフィア様の面影もございますわ」
私に対して凄く同情のまなざしを向けられるが、私よりも彼の方が心配だった
「…顔色が優れないみたいですが大丈夫ですか?」
「君が気にすることではない、それよりもご挨拶を」
「あ、そうですね」
「初めまして、私はレイン=カーネーション。既にご存じの通り私には記憶がありません。姉であるソフィア様の事は残念に思いますが、私たちは生きる者としてこれからの事を考えていきたいと願っております」
シナリオ通り
シリアスになり過ぎず、皆の同情を引くような形で絞められたのかな
「時にレイン様は、光属性の魔法をお使いになられるそうですが、勇者にはならないのですか?」
一体何処からその情報が…?
ソフィア様の妹ならば持っていてもおかしくないと考えたのか?
「…勇者…ですか…。私は剣で人を傷つけることはできません。ですが怪我や病気を治療して人を助けることをお手伝いできればと思っております」
そういってお辞儀をすると会場中から拍手が起きた
失礼なことを言った貴族はバツが悪そうに眼をそらした
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