概要
その復讐の行く末が、幸福なものであるように――。
故国・風羅を雲竜帝国に滅ぼされた、生き残りの王女・ピユラ。
唯一の供・蒼珠とともに復讐の念を抱き、旅する彼女は、偶然立ち寄った街で、幻獣使いの少女・ユリアと彼女を守る少年・透夜に出会う。
帝国にその力を狙われるユリアを助け、ともに旅をすることを約したピユラと蒼珠。その矢先、ピユラたちは、帝国による襲撃を受ける。
帝国においてもっとも力のある魔法の使い手――氷の魔法使い・莠。
白い軍衣、長い金糸の髪、淡い緑の瞳――まみえたその青年に、ピユラは確かに覚えがあった。
『ああ、お久しぶりだ。風羅の王女様。覚えていていただけたようで、光栄です。今日までご無事で、なによりですよ』
父王の命を奪い、故国を滅ぼした張本人。報復の刃を胸に挑みかかるも、圧倒的な力の差の前に翻弄されるばかりで及びも出来ない
唯一の供・蒼珠とともに復讐の念を抱き、旅する彼女は、偶然立ち寄った街で、幻獣使いの少女・ユリアと彼女を守る少年・透夜に出会う。
帝国にその力を狙われるユリアを助け、ともに旅をすることを約したピユラと蒼珠。その矢先、ピユラたちは、帝国による襲撃を受ける。
帝国においてもっとも力のある魔法の使い手――氷の魔法使い・莠。
白い軍衣、長い金糸の髪、淡い緑の瞳――まみえたその青年に、ピユラは確かに覚えがあった。
『ああ、お久しぶりだ。風羅の王女様。覚えていていただけたようで、光栄です。今日までご無事で、なによりですよ』
父王の命を奪い、故国を滅ぼした張本人。報復の刃を胸に挑みかかるも、圧倒的な力の差の前に翻弄されるばかりで及びも出来ない
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ていねいに紡がれた作品です
再読につき、レビューを投稿いたします。
ぱっと目に飛び込んでくるのは、文章の美しさ。鮮やかかつ透明感のグラデーションがかかった画。宝石色の色彩で描かれた一枚の。それは世界をモデルにした風景かもしれないし、集合絵かもしれない。
エンタメに振ったような派手な展開ではないけれど、各キャラの背景・過去・人生などをじっくりことこと煮込んだ印象です。
抱えている秘密・事情をきちんと掘り下げた上で、きっちり着地させてきました。全ての因縁が一つの舞台に集まり、収束する構成です。
仇で敵だけどそれだけではない関係が好きなので、割とどストライク。
普通なら悪役であるはずのキャラの視点が描かれ、憎めない印象を…続きを読む