第16話
「複数の人が集まれば地球を破滅させられる…」
「そうなる可能性はないと感じている。 条件は今のところ判明していない。」
「条件? ただ1人入ればエネルギー波になるんじゃないのか。」
「いや、何かと合わせるとそうなるらしいのだ。 ジョン博士が調査をしてくれている。」
「その何かを見つけるんだな。」
「そのとおりだ。 未来に行き、調査をしてほしい。」
「ようやく近づいたか。」
会話を終えて、2100年に来た。
アンは黙ったきりだ。
俺がジョン博士に訊くしかないようだ。
「ジョン博士、俺たちはどこを探せばいい。」
「昨日いた廃棄だ。 自分は他のことを調査する。 君たちで行ってくれ。」
「俺たちも手伝ったほうがいいんじゃないのか。」
「いや、いいんだ。」
ジョン博士はそっけなく答え、切る。
何か隠しているようだ。
おそらく、訊いても答えてくれないかもしれない。
昨日の廃墟に向かった。
昨日、アンが撃った場所だ。 俺もああなるだろうかと恐怖を感じる。
今まで人を憎むような感情になったことはない。 俺は仲間がもし亡くなってもあいつほどの人に対して熱い気持ちは持っていない。
冷たく感じるが、今までそうやって生きてきた。 変える気はない。
アンはどうなんだろうか。
今まで人を殺したことはあるのだろうか?
表情に出さないが、何か感じているのだろうか。
訊いてはいけないような気がしたが、訊かずにはいらなかった。
「なぁ、人を殺したことはあるのか?」
「ない。 初めてよ。 いい気分じゃない。 あの感触がまだ残っているわ。 あなたは私をどう見ているの?」
「それは…最初は生意気なやつだと思ったさ。 撃つまで仕事ができるとすごいやつだと思っていた。 今は何って表したいいか… 言葉が見つからない。」
「正直な感想をありがとう。」 鼻で笑う。
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