第11話
残りの2ヶ所を探すことになった。
地道に歩いて、腕時計の色が変わるかを見ていくだけ。
しらみつぶししていて、1ヶ所だけになった。
アンが歩いているときだった。
色は赤い。 男性に近寄り、声をかける。
「あなたの名前を伺ってもいいですか。」
「何だね、君は…」 男性は怪訝な顔で答えた。
男性に謝り、去っていく。
男性の顔がジョン博士とは違う。
「ハロルド、こっち。」 アンは小声で話す。
アンに言われて、見てみる。
足早にこっちを見て、去っていく人がいる。 怪しい。
俺は走る。 アンも走る。
コート姿の男性は走っていく。
距離はやがて縮まっていく。
やがて、男性は何かを投げた。
投げたものはアンにぶつかる。
ぶつかると、電磁波を出して球体の形になる。 アンは触れるが、出てれないようだ。
「私はいいから。 早く追いかけって。」
アンは叫ぶ。
俺は走った。
人混みにコート姿の男性はこちらを見る。
顔が変わった。
男性はまた人混みにまぎれた。
俺はいた場所に向かう。 消えていた。
「あの男性は?」
「消えた。 わざと顔を見せて、他の顔に変えてみせた。 俺たちのものと同じかもしれない。 いや、それ以下かそれ以上かも。」
「どういうことよ。」
「こっちが聞きたい。工作員か? ジョン博士か? 別の誰か…」
「データを送って調べさせるから待っていて。」
アンは操作する。
しばらく待った。 ロッキー博士からメッセージが届く。
ジョン博士のようだ。
「アン! ジョン博士は道具を持っていたのか?」
「いえ、持っていていない。」
「じゃあ、道具を作ったというのか。」
「あの人なら、朝飯前よ。 私たちを送れる機械を作った天才よ。」
「なんってこった。 さっきの電磁波も騙した何かもか。」
「そうね。 電磁波なんてあれほどの精密のはまだできていないわ。 騙した何かは私たちが来るのを予期していたようね。」
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