第9話
「君は何が引っかかるんだ?」
「ただの考えすぎなだけよ。 気にしないで。」
アンの顔は何かを考えているような顔だった。
アンとひとつひとつの部屋を探す。 怪しまれることはなかった。これほど順調に行くかのと疑ってしまう自分がいた。
「何もない」 アンはつぶやく。
苛立ちを机にぶつける。
「どうしてよ。 物質じゃないなら何なのよ。」
「落ち着け。 人なんじゃないか。」
「人? 誰がいるというの?」
「それは分からない… 君は誰か思い当たる人はいるんじゃないか。」
「何が言いたいの?」
「この未来に来ていること自体が何か悪い影響を与えているんじゃないか。」
「話してなかったわね。 未来の自分に会ったらどうなるか。 何か自分たちがやったことが影響を与えるか。」
「話してもらわないとわからないから話してくれ。」
「いいわ。 あなたがもしこの時代に自分に会ったら、別の時間軸が生まれる。」
「パラレルワールドか。」
「そうよ。 あなたが干渉したことによって誰かに良いことが起きるかもしれないし、悪いことは起きているかもしれない。 もしかしたら、他の人に何か起きている可能性はあるの。」
「自分と会っても俺は消滅しない。」
「何かの見すぎね。 さっき説明したとおり、私たちが来ていることによって影響を与えている。 だけど、地球が破滅するのを止められるならいいんじゃないの。」
「確かにそうかもしれないが、俺たちみたいの複数来て悪くしているんじゃないかと考えてしまってんだ。」
「それはないわ。 誤差は2100年のほんの数日の前後しか変わっていない。 もし原因ならもっと早まっているはずよ。」
「そうだな。」
くそ。 考えれば考えるほどこんがらがる。 何か… これといったものはないのか。
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