一見淡々とした独白の中に見え隠れする危うさに引き込まれました。大好物です。シャワーの後に落ちていたブランケットを被せるまでの葛藤の生々しさとか、本当に苦しくて…今にも壊れてしまいそうな繊細な心理描写が胸に刺さりました。
主人公の穏やかで優しい語り口の作品ですが、見え隠れする彼女への執着心がとてもスパイシーでした。
ドロりとした、腐りかけの林檎を食べるような、アップルパイには最適の作品でした。
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