三叉路より来たる

三叉路より来たる

三叉路より来たる

われは三叉路より来たる。

ふりかえれば暗澹

幾重にもかさね着たる業の

なんぞふり解くべし。


誰が選びし道と嘯きて

靴を疑て俯けども

金輪におのづから刻みたる

傷は爪に沈みたり


三叉路、

三叉路より来たる、

われは三叉路より来たる、

歩く方はひと筋にて候

行く末などあらぬ事、

唯だひとえに歩むのみをわが標とすべし

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

摘出 那道。 @nadot

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

App Storeからカクヨムアプリをダウンロード

Google Playでカクヨムアプリを手に入れよう

この小説のおすすめレビューを見る