これを無料で読める喜び
- ★★★ Excellent!!!
noteで読ませて頂き、こちらでも拝読。
圧巻の描写。西部劇という舞台の知識が無ければ描けない、乾ききった血なまぐさい空気。主人公を始めとする悪人集団は、全員がはっきりクズだが心から否定できず、誰にでもこんな部分あるな、と、何処か魅力的にすら映る。作者さんは相当な量の西部劇作品に触れてきたのだろう。情景がはっきりと見えるような文体は、どうしたらこんな世界を書けるのかと嫉妬してしまう。
もちろんホラーとしての面白さも段違いで、賞金首の生首が増加する、という現象から徐々に崩れていく悪人達の友情は、悲しいようでいて、まあクズの集団だしな、という暗い笑いさえ呼んでしまう。
一本の映画を観たような満足感で、読後は怖さと虚しさ、乾いた笑いが同時発生するような感覚に陥った。
ホラー+西部劇のクライムノベルとして、傑作だと思う。ぜひ、紙の形で書籍化してほしい。