第24話 修行の始まり

背後から急に現れ声をかけられたのですぐに飛び退き戦闘態勢を取る。


「うん、いい反応だ。いいねきみ、それにいいステータスだ」


「!?!?あ、あなたは一体…!?」


「僕はただの魔族さ、名をヴェルって呼んでもらおうかな。」


な、なんなんだいったい…鑑定!!


あれ、見えない!?


「ごめんね、鑑定は君がもっと強くなってから見せてあげるよ。」


「だ、どういうことだ、何が目的だ!?」


「んー強いて言うなら、君を強くすることかな笑」


まずは話を聞くことにする。どうやらヴェルは元魔王軍にいたらしい。魔王よりも強かったが血筋の問題で迫害されここに住んでいるらしい。そして魔族に伝わる伝承で邪神がいずれ復活するらしい。そいつを倒す為にも見込みのあるものに強くなってもらいたいらしい。利害関係が一致しているのでこの誘いを受けることにする。強くなる為だ。

そしてヴェルは自分の持っている魔法について教えてくれた。

まずは鑑定魔法(A)、このレベルになると意識するだけでありとあらゆる情報を読み取れるらしい。さらに創造魔法(A)、魔力操作(A)と全属性魔法が(A)になると覚えるらしい。なんでも好きに魔法を作れるとか。

さらに収納魔法に転移魔法まで、俺と似ているし明らかに強いことがわかる。この人の元で強くなってみたい、と感じたのであった。


それから修行の日々は始まった。まずは魔法の訓練、今ある能力を全てAランクにし、創造魔法を覚えさせるそうだ。Aランクの魔物、アースドラゴン、ヒュドラ、ケルベロス、マンティコアなどの強い魔物たちを相手に訓練し続けた。ヴェルの食事はお腹がいっぱいになればいいの精神でまともなものが食べれなかったので自分で調理したところ喜ばれ調理などの家事は俺がしている。

そんな調子で月日は流れ、2年がたった。

ヴェル先生からの最後の課題でダークドラゴンとライトドラゴンの討伐の試験を受け、討伐に向かう。新しく覚えたサーチの魔法で12キロ先にいたライトドラゴンと18キロ先にいたダークドラゴンの場所に転移し戦いを挑む。火魔法の派生、爆破魔法のエクスプロージョンをダークドラゴンに放ち討伐完了、闇魔法と光魔法と土魔法の合わせ技、星降る夜に、でライトドラゴンをあっさりと討伐し帰宅した。


「よく頑張ったな、ゆうき」


「ありがとうございます、ヴェル先生」


「もう俺から教えることはないだろう、もう俺をとっくに超えている。恐るべき成長速度だ。今の君であれば邪神も恐らく倒せるだろう。よく頑張ったな。」


「ありがとうございます、先生のおかげです。

復活した時には倒してみせます。」


「ああ、まぁとは言っても邪神が復活するのはまだ300年近くあるんだがな笑」


「え、えええ!?まだまだじゃないですか!」


「はは笑笑すまないね、ただ僕は素質のあるやつを見ると我慢できないんだ笑」


ということで、ただただ強くなれた、異世界テンプレの魔王討伐や邪神討伐は俺には関係のないことだったとさ。

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