深夜徘徊って、背徳感と特別感があるよね

高校生のころ、深夜に散歩をしたことはなかった。
私は「夜、眠れたから」だと思う。

ルールを破ることは、ほんのちょっと背徳感がある。
真昼の町とは違う景色は、特別感がある。

街灯に照らされる夜の町、夏の夜のぬるい空気。
子どもも大人も寝静まった、そんなふたりぼっちの町。

夏の夜は短いから。
神様に会うのも、からまるに会うのも、時間があるのに足りない気持ちになる。
明日が来るって言ってもさ。昼間の学校も、夜の冒険も、好きな人はずっと一緒にいたいもの。
ひとりはさみしいから。
ふたりで起きていたいじゃない?

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