第36話
一方ヒュージは王たちと避難通路を警戒しながら避難をしていた。
何故ならここにもテロ集団が隠れて襲ってきたからだ。
数度の軽い戦闘後、避難通路の中央付近に一枚の絵画が飾られていた、その絵画を外すと一カ所だけ凹んだブロックが有り、そのブロックを更に押し込むと。
【ゴゴゴゴゴゴゴ!】
絵画が飾られていた場所に新たな通路が現れた、新しく表れた通路には男性が立っており。
「お待ちしておりました。」
ヒュージ「ジンジ、この先の安全確保はできているか?」
ジンジ「はい、できております。」
ヒュージ「では王たちを頼む。」
ジンジ「はい、かしこまりました。」
シンジはベンガを捕らえた後、憲兵隊に任せてこの隠し避難通路に来ていたのだ。
シンジ「こちらからリン王女様が借りている家の書斎まで案内させていただきます。」
この避難通路は、一本は学園に、そして隠し通路はリン王女が借りている家にと繋がっていた、そのためこの家は王族や大公、公爵といった爵位が高い者の子供達しか借りれなかった。
ヒュージ「私は学園に行きます。」
その頃リンナはペンダントを首に戻し、校庭でフィンと合流した。
リンナ「フィンさん、現状は?」
フィン「校庭で暴れてた人たちは何とかしたよ~今さっき魔法障壁が復活したところ~」
リンナ「それならこっちは大丈夫だね、私はキュリーの応援に行くよ、それとリンナさん魔法インカムOFFになってるよ。」
フィン「ほへ?スイッチどこ~」
リンナ「はいはい、インカムを貸して。」
フィンは耳からインカムを外しリンナに渡し、リンナはインカムをONにして返す。
フィン「インカム繋がったかな~テストだよ~誰か返事ちょ~」
リン「やっと繋がりましたね、そちらは大丈夫ですか?」
フィン「大丈夫だよ~これから門前の人たちの相手をするね~」
リン「了解です。」
リンナ「リン王女、私はこれから教会へ応援に行きます。」
リン「その必要はないわ、キュリーさんは避難通路の鍵を使って、元治療者たちの非難を開始しました、今は避難通路がある部屋を魔法障壁で囲い非難の時間を稼いでいます。リンナさんは校門前の敵と対峙をお願いしますわ。」
リンナ「了解。」
リンナ「フィンは右の門柱の上に、私は左の門柱の上に行くから、テロを終息させるわよ!」
フィン「は~い。」
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