第47話 case47
翌日の学校で、亮介はくるみの姿を見つけたが、人だかりのせいで近づくことが出来ず。
亮介は、通りかかるくるみの横顔を眺めるばかり。
亮介は断り切れず、アイカとミナ、孝弘と和夫の5人でチームを組み、訓練ダンジョンで戦闘をしている最中、駆け出している葵の姿を見つけた。
葵は急ぎ足でくるみの後を追いかけ、階段を下りている。
くるみの後を追いかけようとしても、アイカが振り回している鞭のせいで、追いかけられずにいた。
バックステップで少し離れ「悪い。 俺ボス部屋行ってくる」と亮介が言うと、アイカとミナが「一緒に行きたいぃ」と甘えた声を出した。
「危ないから行かないほうが良いよ。 大怪我しても回復役いないし、何が出るかわかんないし… それに、2重ダンジョンになったら守り切れないからさ」
アイカとミナは黄色い声を上げ、「いってらっしゃ~い」と手を振り、亮介は急いでくるみの後を追いかけた。
階段を駆け降り、ボスの間に着くと同時に、視界に入ったのは、風の魔法で魔法石と素材を回収しているくるみの後ろ姿と、その横で必死に回復魔法を使っている葵の姿。
亮介はインベトリから木刀を出し、くるみに向かって槍投げのように、思いっきり投げつける。
が、木刀はくるみの手前で跳ね返り、勢いよく亮介の方へ飛んできた。
『なっ!!』
亮介は全く動けず、木刀が頬をかすめ、ツーっと血が垂れる。
振り返ってみると、木刀は壁に突き刺さっていた。
『マジで? 何も見えなかったぞ?』
そう思いながら振り返ると、そこにはくるみの姿がなく、葵が呆然としているだけ。
慌てて再度振り返ると、くるみは装備を変えながら階段を上っていた。
「あ、亮介君、血が出てる…」
葵はそう言いながら亮介に近づき、弱い回復魔法を放ち始める。
『絶対に嫌われた… 俺終わったかも… 煉瓦さえあれば元に戻れる? 武器売ったところで足りねぇし、どうすりゃいいのこれ?』
亮介はそう思いながら、葵に回復をしてもらっていた。
放課後、ギルドルームに行っても、くるみの姿はなく、ダンジョンへ行く時間になっても、くるみは姿を現さなかった。
「姫ちゃん、来ないねぇ… 時間だから行かなきゃいけないし…」
ゲートに集まった後、太一が呟くように言うと、セイジが「ガキの我儘には構ってられない。置いて行く」と言った後、ゲートの中に入ってしまう。
ノリと太一は後ろ髪を引かれる思いでゲートの中に入り、亮介も後ろを気にしながらゲートの中に。
ダンジョンを攻略した後、ギルドルームに行くと、装備作成機とアイテム作成機が稼働していて、くるみが立ち寄ったことを物語っていた。
ノリは二つの機械を見るなり「あの子、ソロダン籠ってたの? どおりで会わない訳だぁ」と言い、帰り支度を始めていた。
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