第34話
「うごぁッ!? てめぇこのガキッ……くそやべぇこれ何処まで……うぉぉぉおおおおおおおおい!!??」
そりゃあ空中で進路を変えるならば、当然なにかを蹴り飛ばすしかない。そのための都合の良い位置にいた自分と、まさか自分が足場にされるなどという不敬な出来事を想定していなかった浅はかさを、今はただ呪うしかなかった。あらゆる事態を想定しておけなどと他の者に常々言い続けていた自分がまさかこのような目に遭おうとは――!
「う、ウロノスさーーーーーーーーん!?!?!」
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【TIPS】
■魔力密度
分子の運動とは原理が異なるが、魔力もまた圧縮し密度を高めることにより強い性質を発揮することが知られている。
伝説に名を刻むタイプの幻獣、魔獣などは本能的に体内に魔力を圧縮保存しており、少ない消費で莫大な破壊力の魔法を生み出している。不死鳥が有する『翼の固有能力』もまた、異常圧縮された超密度の魔力による、通常では再現し得ないはずの奇跡の魔法であることが、どこぞの森の魔女の暇潰しによって解明されているが、シマが今のままである限りこの重大な事実が外の世界に伝わることはない。
尚、人間には魔力を圧縮する器官も能力も、効率的な方法も存在しない。
せいぜい基礎的な魔素操作を鍛錬し、より微細な単位での精緻な魔法陣を描き出せるようにするのが関の山である。
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