第30話
「…ひどい惨状だな」
ユノ王子とクロードが急いで帰ってきた様子だった
「ユノ王子…申し訳ありません。お嬢さんを守り切れず。」
「大体の状況は知っている…吸血鬼だろう」
自分の婚約者であるティナを誘拐されたというのにユノ王子は酷く冷静だった
「…何回攫われれば気が済むんだ…」
その消え入るような声に皆が同情した
「…クロード。ティナの居場所は分かるか?」
「えぇ、幸いにも今回は匂いで追えます。この城の中で間違いありません」
「…となると。やはり内部犯か」
「やはり?レオン…何か知っているのか?」
「俺達鬼はこの城の構造について知らない。どんな抜け道があったのかもわからない。だが犯人が城の人間なら、俺の部下の監視を掻い潜りこの部屋へ直接襲うこともできるのではないかと思っている」
「…ちょっと待てこの城の抜け道を知っているのは王族だけだぞ。」
「また、ティナの予想が当たりそうだな」
「その話詳しく聞かせろ。」
レオンはさっき話していたことをユノやクロードにも説明する
「おそらくだが、そのレイス王子は俺たちが血の匂いで追いかけられることを知らないだろう。それとティナの状態についても早く連れ戻した方がいいあの状態のまま雑に扱われると死ぬぞ」
そう言ってレオンは立ち上がるがすぐに倒れてしまった
「…レオン様!思いっきり血が不足しているんですから無理に起きないでください」
「血が不足している…?姫様に血の提供をしていながら戦っていたのですか!?なんて無茶を」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます