第29話
レオンだって相当の血を抜いてしまって貧血なはずなのにどうして私の前に立つの?
レオンは相手の剣に押し負けている
「ぐっ!くそ!」
レオンの本来の強さがない。
明らかに血が足りていない…
目の前で傷だらけになっていくレオンをこれ以上見ていられなかった
「もういい!レオン!これ以上は!」
「…っ」
「お前だけでも逃げなさい!レオン!」
『どう…んですか!?姫…!!一体…が!』
ノイズだらけで聞こえてきたのはクロードの声だった
「今…クロードの声が…あ!式神」
声の方を見ると、レオンが使っていた式神が地面に転がっていた
素早くそれを拾い上げると私は思いっきり叫んだ
「クロード!ユノ!こっちはもう…っ離しなさい!…レオン!!いやユノ!!助けて!いや!!」
式神に気を取られていた私はヴァンパイア達に掴まれ強い衝撃が頭を襲った
「てめっ!ティナに触んじゃねえ!!そいつは…」
ゴン!
直後レオンの意識も失われた
…
「レオン様しっかりしてください!」
「ティナは!?」
部下たちが俺を介抱していたようだが、そこにティナの姿がなかった
「すみません。俺たちが居ながらこの不始末を」
「いや、いい。それについては俺も同罪だ。それよりザクに聞きたいことがある。」
「なんでしょうか」
「ユノ王子とレイス王子についてだ。さっきティナがヴァンパイアに対してレイス王子と言っていたからな」
敵がそう簡単に口を割らないことはわかるだが、何故ティナはレイス王子と咄嗟に口走ったのか知りたかった
「もしかすると、お嬢さんがいいたかったのは王位継承権の話だろうか?」
「王位継承権?どう言うことだ?」
「アナスタシアと婚約する王子が王位継承権を認めるという国王からの命令だった…お嬢さんはレイス王子に関心すらなかったみたいでしたので…」
「レイス王子の差し金の可能性が高い…が証拠がない」
「お嬢さんの血の匂いで追えそうですが…人質になっている可能性がありますね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます