アナスタシアの試練4
私が呪いの紋章が出ていることはクロードには話していない
試練を受けるといったのも女王になるための試練としか言ってないからだ
だからこそ、これからも話さずにおこうと思っていた
私の演算が間に合わないことが知られるまでは
ここまでの演算によって導かれたのは全ての道において私は死ぬ
それはいい。だが龍が目覚める前に死ぬのはまずい
「…様」
だがどの道も最善な方法だ…なのにどうして間に合わない?
「姫様」
儀式をすれば…いや呪いが思った以上に進行が早まる…可能性が
「姫様!どうかされたんですか!青い顔をされ…て」
クロードは私が脳内で演算していることは知っていたが、まさか紙に書いていたとは思ってもいなかっただろう
「…どうした?」
「呪いって、どういうことなのですか?」
「…あ」
机に並べられた紙にはそう書いてあった
「どういうことなのか聞いているのです!呪い?姫様が死ぬ?何でそんなことになっているのですか!」
「…はぁ。少し静かにしてくれ。他の者にも聞こえる」
パチンと指を鳴らすと防音対策のついた結界を展開させた
「これでいいだろう?何がききたい」
「全部です。ここに書かれていることは事実なのですか」
「あぁ。そうだ。」
「私は姫様に言いましたよね?貴女まで死ぬことは許さないと」
「そうだな。だが私は約束していない。そのようなことに従う義理はない」
悪びれもせず開き直る私にクロードは肩を強くつかんだ
「確かに姫様と約束はしていません。ですがあなたを守ることは私の仕事なのです従者より先に死ぬなど絶対にあってはいけないことだ」
「…はぁ、ならば考えよ。どうすればいいのか私にもわからん。」
「儀式…と試練…試練ってまさかこの前の泉の試練の事ですか」
「私がそう容易く死ぬと思うなよ。ただ、この試練は後回しだ。龍が封印されてないから呪いが完全に消えることはない」
「では儀式を…?」
「私一人では到底無理だ。元々この儀式は二人一組だったらしいが…テンペスタ家で影の巫女の力を持っている者がいない」
それもそのはず代々影の巫女の役割を担うのはアルビノとして現れるテンペスタ家のものだけ
ここ数十年アルビノが生まれず、後継者に影の巫女の継承を行うも力は受け継がれずお飾りだった
ティナとアナスタシアが生まれるまでは儀式の代わりに生贄を出していたようだ
アナスタシアがそれを知るとそれ自体を撤廃させた
だが先日の襲撃事件でアナスタシアは亡くなってしまっていて二人一組の儀式はできない
一人で行うことも考えたが…
「力が足りずに途中で力尽きるだろうな…」
「光の巫女…人間に助けを求めるのはどうでしょう?」
「人間に…?」
確かに私たちと同じ力を持つ光の巫女の後継者である人間もいるはずだ
「…だが、国内の反発は避けられない。クロードこの件は秘密裏に進めていく必要がある。まずは国王に掛け合ってみなければな…」
「承知いたしました」
クロードが貿易商の馬車で行き来しながら数年は国王と掛け合っていた
これが後にユノ王子との婚約につながるとは思ってもみなかったことだ
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