第18話
「ここか…」
窓から見えたのはザクが自分の血をティナに与え続けていた姿だった
「…くっ」
パリンっと音を立てて窓を突き破るとティナを守るように覆いかぶさっていた
護衛としては合格だと感心しているとこちらへ近づいた
「…敵かと思ったぞ脅かすなよ」
「敵はヴァンパイアだろう?なら騎獣は使えないはずだ」
「一体どうやってここが分かった?」
「陛下に聞いた。それよりも容態は?」
「お嬢さんが血が欲しいといわれたので自分の血を与えていました…が全然足りず」
「…人と鬼の混血じゃ純度が足りないか…俺の血を飲ませるお前は少し休め。」
「ですがここを守らなければ」
「俺を誰だと思っている?」
複数の式神を取り出すと出てきたのは人形ではない本物の鬼たちだ彼の部下だろうか?
「レオン様。緊急招集に参上いたしました」
「この方はアナスタシア様…あ、いえ今はティナ様でしたわ」
「お前たち3人はここの外を片付けろ。2人は俺とともに血をティナに与え続け呪いの進行を抑える」
「かしこまりました」
指示された3人は速やかに外へ出て戦闘を始めた
俺も外へ出ようとするとレオンに止められた
「…何をしているお前は休めと指示をしたはずだが」
「俺に与えられたのはお嬢さんの護衛です。それ以外はありません」
「…では命令です。レオンの言うとおりにしなさい」
「お、お嬢さん!?いつから起きて」
「窓が割れたあたりからかな」
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