私の日常日記
真和里
プロローグ
類は友を呼ぶ、という
私はこの諺が正しいと思う。
街を歩いていると、自分たちの好きなことを話題にして笑いあっている人達はたくさんいるし、世間にはファンクラブというものがある。あれは典型的な同じ趣味をもつ人達の集まりだ。
クラスのグループにはそれぞれ色があって、目立つ人は目立つ人同士で集まるし、そうでない人はそうでない人同士で集まる。
普通に生活していれば似た人達は集まり、友達や仲間といった集団になっていく。この諺は誰にでも当てはまる言葉である気ように思う。
でも私には当てはまっていない。
いつも私の横にいる人が私と同じ類だとは到底思えない。私と彼女とでは容姿も性格も能力も好みまで、何もかもがまるで違う。
いつか彼女から言われた『友達になりませんか?』という言葉、素敵だと思っていたこの言葉が私を縛る呪文になったのも、この諺のせいだと罪を擦り付けたいぐらい私には合っていない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます