私の日常日記

真和里

プロローグ

 類は友を呼ぶ、ということわざがある。似たものは自然に集まって仲間を作るという意味である。

 私はこの諺が正しいと思う。

 街を歩いていると、自分たちの好きなことを話題にして笑いあっている人達はたくさんいるし、世間にはファンクラブというものがある。あれは典型的な同じ趣味をもつ人達の集まりだ。

 クラスのグループにはそれぞれ色があって、目立つ人は目立つ人同士で集まるし、そうでない人はそうでない人同士で集まる。

 普通に生活していれば似た人達は集まり、友達や仲間といった集団になっていく。この諺は誰にでも当てはまる言葉である気ように思う。

 でも私には当てはまっていない。

 いつも私の横にいる人が私と同じ類だとは到底思えない。私と彼女とでは容姿も性格も能力も好みまで、何もかもがまるで違う。

 いつか彼女から言われた『友達になりませんか?』という言葉、素敵だと思っていたこの言葉が私を縛る呪文になったのも、この諺のせいだと罪を擦り付けたいぐらい私には合っていない。

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