第13話

  店に戻ると、トーマとデュークはもうコツをつかんだのか、せっせと働いていた。


「なんだ、あいつらたちできるじゃん」

「そうね、それにしても様になってるなぁ」

「何?」

 

 今、トーマさんと目が合った気がする。


「え、に、仕事が似合う二人だなぁと」

「まぁ、確かに。二人とも顔が整ってるよね」


 気のせいか、二人を見るドゥワの眼光が鋭くなった気がする。


 目の前で騒がしく行きかう人たちに呑み込まれそうだ。


「ミーシャ、もう休もうか」


 部屋に戻っていいよ、と言われた。はい、とさっき買ったドールを手渡される。


「ありがとう」


 なんだかトーマさんとデュークさんに悪いような、と私は思いながら自室に戻った。

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借金取りたちとの貧乏生活も案外悪くなかった 佐藤すべからく @haruno-miya123

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