第18話 王都到着

「まもなく王都が見えてきます。そこでお話しておかなければならないことがございます。王都には獣人やエルフを奴隷にしているものがいます。特に貴族に多いです。また冒険者が荷物持ちや盾に使うために奴隷にしている場合もあります。それで、メイさんが狙われる可能性があるので十分注意してください。」


「わかったよ、クリス。ありがとう。メイ、当分は俺から絶対に離れるな。わかったな。」


「はいなのです。」


「静香ちゃんも美人さんなんだから、俺から離れるなよ。」


「うん」と返事をした静香ちゃんが顔を赤くしてモジモジしていた。

御者から王都の壁が見えてきたと報告があった。

やっと王都に到着だ。

門は王女なので顔パスで通してくれた。

そのままギルドへ向かい、護衛の完了手続きと盗賊団の報告を行った。

やはり盗賊は指名手配の集団で報酬が貰えた。

拘束している親分を含む10名は城の牢へぶち込むらしい。

拷問が待っているのだろう。

手続きが完了したので、クリスとともに王城へ向かった。

とりあえず、応接間のような部屋に通され待っているように言われた。

これから王様との謁見があるらしい。

お茶を飲みながら待っているとしばらくしてメイドさんが呼びにきた。

リアルメイドに感動した。

静香ちゃん、そんな目で見ないでください。

そりゃ、メイドカフェのなんちゃってメイドのコスプレしか見たことないんだから仕方ないじゃないか。


メイドさんに謁見の間に案内された。

大きな扉を開けると奥の椅子に座る王様と王妃様が見えた。

王妃様の隣にはクリスが綺麗なドレスを着て立っていた。

そして、両脇にはお偉いさんと思われる人たちが並んでいて、その中を俺たちが進んだ。

赤の絨毯の上を歩いていくと王から5mくらいのところで止まるように指示された。


「膝をつき、頭を下げよ。王の御前じゃ。」


言われた通りにした。


「面を上げよ。娘の恩人殿。」


「はい。私は冒険者の真治と申します。2人はパーティメンバーの静香とメイです。お見知りおきを。」


「この度は、娘のクリスタルを2度も助けていただき感謝する。君たちが守ってくれていなければ今頃娘とは生きて会うことはできなかっただろう。本当に感謝している。そこで褒美をと思うのだが何かほしいものはあるか?」


「えっと、そうですね。できれば拠点となる家を頂けると助かります。今後、王都を拠点に冒険者活動を行おうと思っておりますので。」


「了解した。では、家を授けよう。他に欲しいものができた場合にはクリスに伝えてくれれば良い。命の恩人なのだから遠慮はいらんぞ。」


「有難き幸せ。ところで、クリスタル様を襲った犯人の方は目星がつきましたでしょうか? まだでしたら協力いたしますが?」


「まだ捕まえてもらった盗賊が口を開かんのだ。頼めるか?」


『マップ起動、鑑定。犯人捜索。マスター、見つかりました。頭の上に赤▼の目印を表示しました。』


お偉いさんの列の中に冷や汗をかいている▼の印がついた人物が数人いた。

バインドを唱え、拘束した。

何をする無礼者と騒いでいるがクリスの命を狙ったやつだ。容赦はしない。

殺意を込めた威圧を放った。

犯人たちはアワアワ言いながら平伏し、罪を認めた。


「ありがとう。これで安心して夜も寝れる。このあと食事でもどうじゃ?」


「喜んでお誘いをお受けします。」


それでは後でなと言い残し、王と王妃様は下がっていった。

残ったクリスが近づいてきて自分の部屋に案内してくれた。

これが噂の天蓋付きの姫ベットかと感動した。

よし、静香とメイのベットにも天蓋つけてやろうかしら?

メイドさんが紅茶を入れてくれた。

ビスケット風のお菓子も出してくれた。

すると、静香とメイが緊張して汗かいたから風呂に入りたいと言い出した。

メイドさんに部屋を出てもらって壁にルームを起動した。

そして、3人が風呂へ向かった。


「って、クリスは行っちゃダメでしょ! 俺一人で留守番は無理だって。メイドさんに説明できないじゃないか!」


すぐ戻ってくるからと言って行ってしまった。

すると部屋のドアがノックされた。


「クリス、ちょっと話があるのだけど。」と王妃様のようだ。


どうしようか。

とりあえず、出ないわけにはいかないのでドアを開けトイレに行ったと誤魔化した。

部屋で待たせてもらうわと入ってきてしまった。

ほんとにどうしよう。。。

ちょっと鑑定させてもらおう。


*ステータス

 名前: エリザベス・ハワード(ハワード王国王妃)

 性別: 女

 年齢: 40歳

 レベル: 20


 HP: 200

 MP: 260

 STR: 120

 DEF: 100

 AGI: 100

 DEX: 200

 幸運: 200


 スキル

  礼儀作法、魔力操作、魔力感知、裁縫、料理、弓術、算術


 魔法

  生活魔法: クリーン、ファイア、ウォーター、ライト

  火魔法: ファイアボール、ファイアストーム、ファイアウォール

  水魔法: ウォーターボール、ウォーターカッター

  光魔法: ヒール、キュア


 ユニークスキル・加護

  悪意感知、嘘鑑定


嘘鑑定はやばいな。

変なこと言えないぞ。

ていうか、さっきのトイレに行ったって嘘はもうバレているってことかな?

常時発動タイプのスキルでないことを祈る。

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