第23話 生徒会選挙前の悲劇②
まず俺は噂がどこから流れたか調べてみて欲しいと優衣に頼んだ。噂の発信元を探るのは優衣の方が得意だ。
それと、昨日俺が放課後に会ったやつの事は優衣が知っていた。群山 レオというらしい。思った通り、生徒会選挙で生徒会長に立候補しているらしい。
怪しいとは思うが確証が無い。
さて、どうしようか。
今日も、色瀬は来なかった。
授業が終わり優衣を待つかと思ったが、昨日のこともあり、注目されているなと感じ俺は今日は優衣を待たずに帰った。
家に帰ると10分後。玄関が空く音が聞こえた。
「はぁ。はぁ。分かったよ!噂の発信元!」
「本当か。これはかなり大きいぞ。」
「はぁ。うん!それでね!」
かなり呼吸が乱れていた。
「まず、手洗いうがいでもして落ち着こう。」
「あーうん。そうするー。」
~~~~
「このサイト知ってる?」
そこに表示されていたのは、風玲高校の裏サイトだった。
「あぁ。知ってるぞ。」
裏サイトとはいってもかなり多くの生徒が知っており情報交換でつかってるサイトだからだ。
「ほらこれ見て。」
そこに1つのスレットが立ててあった。タイトルは
/2年1組の色瀬空がヤバすぎるwww/
だった。
もちろん、スレットを立てた主は匿名だった。
「どうやら、これみたいだな。」
「ほんとに酷すぎる·····」
だけど、そうか。そうだったのか。
この事件俺にも責任の一端がある。
こうなってしまったからには色瀬のためにも全力を尽くさないといけない。それが唯一無二の罪滅ぼしな気がする。
「この件はどうにか出来るかもしれない。」
「え?なんで?」
「今回の目標は犯人の特定と、色瀬の生徒会選挙の勝利でいいよな?」
「う、うん。」
俺は裏サイトをスマホで少し調べ、あるページを見つけることが出来た。
「少し準備に時間はかかるがこの目標は達成できる。」
俺は優衣に作戦を話した。優衣は驚いていたが、俺の作戦に納得してくれた。
「この作戦の肝は優衣は色瀬を学校に連れ戻し、2人で普通に選挙活動すること。流石にこれ以上休むと取り返しのつかない事になる。これは優衣しかできない。頼めるか?」
「·····私にしか出来ない·····私にしか出来ない!うん!任せて!」
「じゃあ、明日から作戦開始だ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます