隠れて付き合っている彼女のために暗躍しようと思います。

枯れ尾花

「今日も大山さんめちゃくちゃ可愛いな。」

「今回の定期テストでも学年で2番だったらしいぞ。」

「おいおい、まじかよ。非の打ち所がねーじゃねーかよ。」

そんな言葉が聞こえてきたのは、俺が自分の席で弁

当を食べている昼休みのことだった。

大山優衣（おおやまゆい）

風玲高校2年1組の、いやこの学校のアイドルと言っても過言ではない女子生徒の名前だ。

容姿端麗、頭脳明晰、品行方正、才色兼備。

ボブに近い髪型で、印象通り誰にでも優しく話しかける明るさも兼ね備えている。

そんな彼女はもちろん、あらゆる男子が自分の彼女にしたい存在だった。

だがしかし、彼女は全ての告白を断っていた。その事もあいまって、彼女はこの学園のアイドル的な存在になっていった。

改めて凄いやつだなと感心していると、午後の授業が終わっていた。

だが、俺はまだ帰らない。

そして、教室には2人が残った。俺と大山優衣だった。

「それじゃあ、帰ろっか！連。」

「いつも待たせて悪いな。優衣。」

「連がバレたくないんだもんね！私達の関係！」

「バレたらめんどくさいからな。」

「私は早くこんな素敵な彼氏をみんなに紹介したいけどなー！」

「やめろ。俺の平穏な学園生活を壊す気か。」

大山優衣は学園のアイドルで、俺こと河野連（こうのれん）の幼なじみでそして、俺の彼女だ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい