第44話、テストが終わり、久しぶりのイチャイチャデート②
あの後、恥ずかしくなった俺達はカラオケに逃げ込むように入った。
『流石にちょっと恥ずかしかったね、、』
『そうだな、、』
あまり人が利用する所でイチャイチャするのは、少し控えた方がいいかもしれない。
『まぁでも、折角来たんだし気を取り直して歌おうよ!』
『そうだな!それじゃあ景気付けに俺から歌うおうかな』
そろそろ夏本番となっていくので、俺は盛り上がるサマーソングを選曲した。
『イェーイ!やっぱりサマーソングはテンション上がるね!』
『そうだな!風香が愛の手を入れてくれたから、俺もめちゃめちゃ楽しかったよ!』
俺が歌い終わったあとに続いて、風香もサマーソングを選曲していたようで俺も風香と同じように愛の手を入れて盛り上がった。
カラオケで暫く歌っていると、徐々に曲調が変わっていき、終盤になるにつれてバラード系の曲を歌う事が多くなって来た。
『じゃあ次はこれを歌おうかな』
そう言って俺が選曲した曲は、男性から女性に贈る言葉が多い歌詞のラブソングを選んだ。
『あ、この曲、、、』
風香もこの曲を知っていたようで、何かに気付いたようだった。
マイクを持った俺は歌う前に風香にこんな事を言った。
『それじゃあこの曲は風香に贈ります』
側から見たら完全に痛い奴だが、今は俺と風香の二人しかいない。
テスト期間中にあまり一緒にいれなかった事もあり、俺は風香に兎に角今の気持ちを伝えてたかった。
『♪無防備な顔して〜君が笑うたびに〜、、、』
_____________
パチパチパチパチ
歌い終わると、風香が俺にグッと近づいてきた。
『私から言ったことだけどこのテスト期間の間、晴樹とあんまり一緒にいれなくて寂しかったんだよ』
そう言って風香は俺に甘えるように俺に体を預けてきた。
『うん、俺もそうだよ。』
『勉強してる間もずっと風香の事ばっかり考えちゃってさ、今風香なにしてるかな〜?なんて思ったりしてさ』
『えへへ♪私もだよやっぱり私達って似たもの同士だね』
『ははっ、そうだな』
俺と風香はお互いの顔を見て笑い合った。
そして何となくそういう雰囲気になった。
『なぁ、風香』
『うん、晴樹』
そして俺達は、二人っきりのカラオケボックスのなかでキスをした。
その後俺達は、最後にプリクラを撮ろうという事になりゲームセンターにやって来ていた。
『付き合ってからプリクラ撮るのもしかして初めてじゃない?』
『確かに言われてみればそうかも』
これだけイチャイチャしていて意外にも俺達は、付き合ってからプリクラを撮るのは初めてだった。
『それじゃあここにお金を入れてっと、、』
俺と風香で200円ずつお金を入れるとプリクラの案内音声が流れた。
『それじゃあ一枚目!思いっきり笑って〜』
『ほら晴樹!思いっきり笑ってだってよ』
『いきなり笑えって言われても少し難しいな』
『むぅ、そういう事を言う晴樹にはこうだ!___こちょこちょこちょ!』
俺が少し捻くれた事を言うと、風香が俺をくすぐってきた。
『あははははは!やめろって風香!それなら俺だって!』
やられっぱなしな訳にもいかないので、俺も風香にやり返した。
『あはははははは!晴樹くすぐったいよ!』
そうしている間にいつの間にかシャッターが切られていたようで、次の指示が流れてきた。
『それじゃあ次は!仲良くギュッとハグをして撮ろう〜』
『ほら晴樹!ぎゅーしよ!』
風香は可愛らしく両手を広げてきた。
『はいよ』
俺はそれに応えるように、風香を抱きしめた。
『えへへ♪やっぱり晴樹とハグするの好きだな私』
そう言って風香は満面の笑みを浮かべていた。
『それじゃあ最後は!チューをして撮ってみよ〜』
『うわぁ、これ撮るの男同士だったらどうするんだよこのプリクラ』
『それは、想像したくないね、、』
流石にこのプリクラ攻めすぎじゃないかと思ったが今は気にしない事にした。
『それより、ほらっ晴樹!』
風香が目を瞑って、俺に唇を差し出してきた。
『ごめんごめん、それじゃあいくよ』
俺は風香の肩に手を置き、そのままキスをした。
____カシャッ!
その瞬間、シャッターの切る音が聞こえた。
撮ったプリクラに落書きが出来るので、俺と風香で落書きをした。
『見て見て晴樹!晴樹の目、すっごい大きくなったよ!』
『うわっ、これ誰だよこれ、そう言う風香だってほらこれ見て見てよ!』
『あはははは!何これ!可笑し!』
仲良く二人で落書きをした俺達は、プリクラが出来上がるのを待った。
『あ!出てきたよ!ほら見て晴樹、私達すっごい楽しそうだね!』
『そうだな!風香がくすぐってきたりするから』
『それを言ったら晴樹だって!』
そう言ってさっきの事を思い出して、二人でまた笑ってしまった。
『はぁ〜、今日は楽しかったね!』
『そうだな、久しぶりに遊びに行ったからな、正直テストなんてもうやりたくないよ。』
『それには私も同感だよ。』
俺達は、つい昨日までの事を思い出して嫌な気持ちになっていた。
『でもさ!もうすぐ夏休みだし、今年はいっぱい遊びに行こうね!』
そう、期末テストが終わりもうすぐ夏休みがやってくる。
『そうだな!海とか行ってバーベキューとかやりたいなー』
『あ!いいねそれ!そしたらさ、菜月と健太くんも誘ってさ四人でやらない?』
『お!いいなそれ!そしたら今度二人に声をかけておくか』
『そうだね!それに花火大会だってあるし、あぁもう!今年の夏休みはホントに楽しみ過ぎるよ!』
デートの帰り道に俺達二人は、今日のデートの余韻に浸りながらも、これから始まる夏休みをどう過ごすかで、楽しく想像を膨らませながら帰っていた。。。
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