第43話、テストが終わり、久しぶりのイチャイチャデート①
約2週間のテスト勉強の末、無事にテストを終えた俺たちは、その日の放課後に二人でスポッチャに遊びに来ていた。
『晴樹行くよ!えいっ!』
パコンッ!______
『そりゃっ!』
パコンッ!_____
俺達二人は、屋上でテニスをやっていた。
スポッチャには、今俺達のやっているテニスの他にも色々とでき、バッティング、ストラックアウト、バスケットボール、バレーボール、バドミントン。
そして建物の中に入るとゲームセンター、カラオケ、ボーリング、ローラースケートなど、様々な事ができ、学生に人気のアミューズメント施設である。
『晴樹、流石だね!』
パコンッ!_____
『それは、こっちのセリフだよ!』
パコンッ!______
高校では帰宅部の風香だが、実は中学の時はテニス部に所属していたので、かなり上手かった。
『ふぅ〜、凄いいい運動になったな』
『そうだね、ちょっと疲れちゃったし、そろそろ中に入ろっか』
建物内に入った俺達は、次に何をやるかを悩んでいた。
『風香、次は何やる?』
『そうだね、、』
何をやるかを決めるために、風香が周りを見渡すと、、、、
『あっ!私のアレやりたい!』
そう言って指差した先には、ローラースケートが出来る、リンクがあった。
『私、ローラースケートやった事無いからやってみたかったんだよね〜』
『俺もやった事ないかも、それじゃあやってみるか!』
『うん!』
『晴樹!絶対手を離さないでね!』
『分かってるって!むしろ風香こそ絶対離すなよ!』
『『うわぁっ!』』
滑る事になったまでは良かったが、俺も風香もやるのが初めてなので、お互いに生まれたての小鹿のようになりながら、手を繋いで滑っていた。
『今のは危なかったな、、』
『そうだね、ローラースケートってこんなに難しかったんだね、、、』
中々上手く滑れずにいた俺達二人だったが、いつまで経っても上手く滑れないので、俺は風香にある事を提案した。
『いつまでもこんな調子じゃつまんないし、転ぶの覚悟で思い切って滑ってみない?』
すると風香は、
『確かにそうだね!でも、転ぶ時は一緒だよ!』
そう言って親指をグイッと立ててきた。
『おう!分かってるよ!』
なので俺も親指をグイッと立てて返事を返した。
『よし!それじゃあ行くぞ風香!』
『う、うん!いいよ!』
『『せーの!』』
俺達は勢いをつけて滑り出した。
『は、晴樹!私達滑れてるよ!』
『ホントだな!滑れてるよ俺達!』
どうやら今までの俺達には、思い切りが足りなかったらしく、ようやく滑る事が出来た。
『うわぁ〜!ちゃんと滑れると楽しいね晴樹!』
『そうだな!やっぱり思い切りが足りなかったんだな俺達、けどな風香、、、』
滑る事が出来た俺達だったが、滑り始めて俺はある事に気が付いた。
『_____これ、どうやって止まるんだ?』
『私も分かんない、、、』
そう、止まり方が分からなかったのだ。
『ど、ど、どうしよ!晴樹!止まらないよ!』
『どうしようって、俺も分かんないよ!』
俺達二人は、止まり方が分からず焦っていた。
すると次の瞬間、風香がバランスを崩した。
『きゃっ!』
手を繋いで滑っていたので、俺もそれに巻き込まれるように、一緒にリンクに倒れ込んだ。
『いててて、大丈夫か風香?』
『うん、大丈夫だよ晴樹が助けてくれたから』
倒れ込んだ俺は、咄嗟に風香を守るように下になったため、風香は無事だったようだ。
『晴樹、助けてくれてありがとね』
そう言って風香が俺に抱きついて来た。
『ん、どう致しまして』
そう言って俺もそれに応えるように抱きしめ返した。
『見てみてあの子達、転んだのをいい事に抱き合ってるよ〜』
『ホントだ〜、いいな私にもあんな風に守ってくれる彼氏ほしいな〜』
他に滑っていた女子大生らしき二人がこっちを向いてそんな事を話していた。
『そろそろ次に行こっか』
『そうだね』
恥ずかしくなった俺と風香は、その場を離れる事にした。。
……………………
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