第3話
きちんと服を着て、リビングに行く。
アキも服をきちんと後ろから着てついてくる。
「アキもご飯たべてきなさいよ」
とお母さんが言うので、アキは笑顔で返事する。
さっきのアキはどこ行ったの、、、。
でも、その笑顔が私はすきだ。
アキが笑ったら、私も笑う、気がする。
ご飯食べてからアキを見送った。
見送る時に「またね」と言った。
「うん、またね」
「あ、アキ」
「なに」
「あのさ、今日のことって、、」
「あ、うん、、」
「うん??」
「言わないよ」
「あ、うん、まあねそれは」
「アズ、忘れれる?」
「なにが?なにを?なにで?」
「いや、、今日のこと、、、、さ」
「どうしよう」
「いや、帰るわ、俺」
「はぁ?なに。返事聞けし」
「またな」
と言ってアキはそそくさと帰っていった。
「なんだよ、、それは、、、」
とアキの背中に言ってやった。
けど、アキはこっちなんて見もしなかった。
それから1週間、アキからの連絡はなかった。
アキとセックスをした次の日。
私は学校で1つ上の先輩に告白された。
そこそこかっこよくて、身長も高くて良い人そうだった。
話したことはなかったけど私はOKしようと思った。
でも、「今日考えます。」と言ってその場を去った。
私は別に今まで付き合ったことがないわけでもないし、
そこそこちゃんとモテたりもしたし、セックスも2人はしたことがある。
昨日で3人になったけど。
でも、こんなに居心地の悪い気持ちにになったことはなかった。
アキのせいだ。
小学生の頃も中学生の頃も、目立つタイプじゃなかったし、
勉強ができるとか、スポーツ万能とかでもなかったアキ。
もちろんモテるとかもなかった。
高校に入って、私の知らないところでなにか起きてるのかな。
次の日。
先輩に「付き合いたいです」と言った。
めちゃくちゃ喜んでくれて、「大事にします」と言われた。
タクミくんは、本当に大事にしてくれる気がする。
毎日朝は駅で待ってくれてる、帰りも駅まで送ってくれる。
連絡も結構マメで、しっかりしてる。
このままアキとのことは忘れようと思った。
でも、アキから連絡が私を揺らす。
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