2nd Movement #1 Beginning of the Intelligence.

72th A Daily News.

地球は平穏を取り戻していた。HUやその他の諸国家も経済と生活のリズムを取り戻していた。都市のディスプレイにニュースが流れている。


ニュースキャスターらしき人影が話している。

「本日のGNN国際マーケットニュースの時間になりました。早速ですが、IZUMO(出雲)、サンライトインテリジェンス、アイゼンヘルツ、TEISINN(帝心)などAI関連株は連日続伸です。人工知能憲章の改正があるとの噂が出ておりますがヘムントさんいかがでしょう?」


解説らしき男が答えている。

「そのとおりです。実際に出てみるまでは分かりませんが、AIの権域拡大は経済界の悲願でもあります。しかし人命と市民の生活を守るという点から過度なAIの発達はさせないようにすることが国際社会の思惑だったわけです。アルカディアを含む紛争の後、このままAIの権限を大国だけがセーブしていては国防に差しさわるとの懸念もあり、人工知能憲章の改正が求められてきました。今回、明日の会合で改正が決議される可能性は十分あると思いますよ。」


「私達はどうなるのでしょうか?」


「市民の皆さんにもますますAIの恩恵が行き渡ることになると思いますねぇ。特に今回の改正で行政の中央部だけであったAIをさらに市民生活に広く活用することが期待されています。ますます便利になっていくことでしょう。」


「なるほど。それはとても楽しみですね。人工知能憲章の改正に期待が高まります。

 それでは次のニュースです。・・・・」


夏の陽射ひざしが高層ビル群を暑く照らしている。熱気がビルの合間に蜃気楼をつくった。

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