2
同じ姿と同じ声をした二人。
トモカヅキは首を傾げ、
「帰りたくないんでしょ? だったら帰りたくなるまでここに居ればいいじゃん」
微笑みながら手を差し出してくる
「駄目だよ、
「わかんないなぁ」
トモカヅキの言葉を聞いていた
「
笑って言う
人を喰い襲う為に忌み嫌われるのがアヤカシモノ。
しかしそれも、アヤカシモノとして生まれた自分たちに与えられた
アヤカシモノの中にもちゃんと
しかし人は襲われたという事実だけを見て忌み嫌う。海に来る人々の笑い声を聞くたびにトモカヅキは何故自分はアヤカシモノとして生まれてしまったのかと思い悩んでいた。
トモカヅキの理の中で生きるモノたちが抱くことのない疑問を抱き一人思い悩んでいる時、一人の少年に出会う。
「どうしたの? 苦しいの? 」
そう聞いてきた少年こそ
「やっぱり君は変わっているね」
小さく笑ってそう言うトモカヅキにむっと口を歪めながら「心配してやっているのに」と文句を言う
その
「もうしばらくだけ、君の中に居させてもらうよ」
「そっか、たまには交代してくれる? 」
「そう言って面倒だけを僕に押し付けるのは無しだからね」
「ちぇ。楽しい事だけやりたいのになぁ」
「それは僕だって同じだからね」
二人は肩をすぼめて吹き出し、大きく笑って白い景色に溶け込んでいった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。