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「
「彼が彼じゃないから彼はここに来たんでしょ?」
「あぁ、その通りだ。今
二人の会話に
事の始まりは昨年の夏。
高校を卒業してすぐに就職した
しかしその不安が的中したのか、
溺れた友人を救おうと自分も飛び込み溺れてしまったと言う事故で、水難事故にはよくある話だった。
幸いにも溺れた友人も
無事でよかった、やはりあれは取り越し苦労だったのだ、そう思っていた
今までの
初めはほんの些細なこと。
あれほど綺麗好きだった
しつけは厳しく、身の回りの整理整頓はもちろんの事、家事などにおいても男であるからという理由は無く厳しくしつけられた。
仕事についても給与という物を頂く限りはそれ以上となるほどに働かなければならないと教えられ、遅刻も欠勤もなかった。
だが、水難事故の後から多少の散らかりは気にすることなく、遅刻も増えていく。果ては仕事を辞めてしまった。
明らかに自分の息子はおかしくなってしまっている。
そう感じた
誰でもない
祖母は亡くなる前、
「気を付けなっせ、
そう言っていたのだ。
しまっておいた古い電話帳を取り出して電話をすれば出てきたのは
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